プレスリリースの本文を必ず読んでもらえるタイトルの付け方と作成ポイント7選

プレスリリースの本文を必ず読んでもらえるタイトルの付け方と作成ポイント7選

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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、プレスリリースのタイトル作成のポイントなどについてお伝えしていきます。

「本文が良ければタイトルのクオリティはそれほど考えなくていい」とお考えの広報・PR担当者もいるかもしれませんが、率直に言ってそれは間違っています。

そこで本記事では、プレスリリースのタイトルにこだわることが大切である理由、プレスリリースのタイトル作成のポイントなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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プレスリリースのタイトルにこだわることが大切である2つの理由

それではプレスリリースのタイトルにこだわることが大切である理由を2つお伝えしますので、広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。「本文で大事なことを伝えるのだからタイトルは雑でいい」と考えている方もいるかもしれませんが、実はタイトルこそが大切です。

理由①:タイトルの質が低いとプレスリリースを最後まで読んでもらえない可能性が高い

メディア・メディア関係者のもとには日々大量のプレスリリースが届いています。それでも全く読まずにスルーすることはほぼないとされていますが、「タイトルだけ読んでボツ」にすることは日常茶飯事とも言われています。そうでなくても「一応続きを読むものの飛ばし読み・ほぼ不採用を決めている」というケースが少なくありません。

だからこそプレスリリースのタイトルにはこだわる必要があります。場合によってはタイトル作成だけでもかなりの時間を使う可能性がありますが、それも広報・PR担当者として欠かせない業務と考えましょう。必要なリソースです。

また、PR TIMESなどのオンライン上のプラットフォームでプレスリリースを公開する場合も、「一般消費者がそのプレスリリースを読んでくれるか」の大半はタイトルが決めます。そして一般消費者に関しては、メディア関係者と違って仕事で読んでいるわけではないので、残酷なまでに「タイトルがつまらなければ完全スルー」をすると思ってください。

理由②:「自分はきちんとした広報・PR担当者です」とメディア関係者に示す意味合いがある

しっかりとした広報・PR担当者であれば「メディア関係者は多忙である。」「だからタイトルで簡潔に内容を伝える必要がある」と理解しているはず。言い換えるとプレスリリースのタイトルの質が低いということは、「自分はきちんとした広報・PR担当者ではありません」と言っているようなものなのです。

メディア関係者は記事や番組を作るにあたって、プレスリリースを送ってきた広報・PR担当者と面談をしたり、広報・PR担当者を介して取材をしたりすることが多いです。つまり「しばらく関わり続けるビジネスパートナー」になるので、それが「質の高いタイトルが書けない人」では困るのですね。

メディア関係者は常にネタを求めていますし、「安定して良いネタを提供してくれる広報・PR担当者」と長期的な関係性を築きたいと思っています。しかしいくら良いネタをくれる広報・PR担当者だからといって、付き合っていて不安になるような人では困るのですね。

プレスリリースのタイトル作成のポイント7選

それではプレスリリースのタイトル作成のポイントをいくつか紹介していきますので、広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。いくつかポイントがあるので大変に思えるかもしれませんが、これらを守るだけでもタイトルのクオリティを大きく上げることができます。

ポイント①:タイトルは25~30字以内にする|長くても35字

読みやすくするためにもプレスリリースのタイトルは25~30字以内にしましょう。長くても35字以内にしないと、PR TIMESなどのオンライン上で公開する場合に、Google検索結果画面などで表示し切らなくなる可能性があります。

2705 28 - プレスリリースの本文を必ず読んでもらえるタイトルの付け方と作成ポイント7選文字数が多くなるならサブタイトルも作る

どうしても文字数が多くなる場合はサブタイトルも作るといいでしょう。基本的にはタイトルの下部に「~○○○(サブタイトルの文章)~」などと付けます。文字数の目安はタイトル+サブタイトルで80~100字以内にしたいところですが、サブタイトルが15字以内など極端に短くなると違和感が出るので気を付けてください。

ポイント②:体言止め、言い換え、句読点などで読みやすく。文字数もカット

例えば「株式会社○○が2時間で配達する『スピード配達サービス』を東京都内で始めました」では、内容は伝わりますが少し冗長です。

そのため「2時間配達の『スピード配達サービス』を都内で提供開始。株式会社○○」などとするといいでしょう。文字数をさらに減らすなら「株式会社○○」はカットしても構いません(社名自体は有名ではない、つまりフックがない場合は特に)。

また、「都内で始めました」を「都内で開始。」、「2時間で配達する」を「2時間配達」など文字数を少しでも減らすことで、リズムよく読みやすくしています。

ポイント③:5W2Hを組み合わせて伝える内容をコンパクトにする

サブタイトルがあっても100字くらいまでしか使えないので、5W2Hを組み合わせて伝える内容をコンパクトにしましょう。5W2Hとは以下の通り。例も合わせて挙げます。

  • Who(誰が):株式会社○○が
  • What(何を):2時間配達の「スピード配達サービス」を
  • When(いつ):2026年1月から
  • Where(どこで):東京都内で
  • Why(なぜ):共働き世帯のサポートのために
  • How(どうやって):独自の○○システムによって
  • How much(いくらで):1注文あたり○○円で、月額○円でなど

25~30字(100字)にこれらをすべて含めることはできないはずなので、「情報の核」となる部分を見極めて、タイトル+サブタイトルにどの要素を入れるかを決めます。タイトルやサブタイトルに入りきらない分は、リード文(タイトル・サブタイトルの下部にある200~300字ほどの分)に含めるといいでしょう。

ポイント④:大事なキーワードはタイトルの前方に入れる

大事なキーワードはタイトルの前方に入れましょう。たった30字ほどですが、キーワードを最初に入れるのと最後に入れるのとでは印象が変わってしまいます。

例えば「株式会社○○が『スピード配達サービス』を開始。2時間で配達」が原案としましょう。この際、2時間で配達することを一番にアピールしたいのであれば、「2時間で配達。スピード配達サービス。株式会社○○」に変えるべきです。

特にタイトルが35字以上になる場合でキーワードが最後の方に入っていると、(先ほどもお伝えした通り)インターネット検索の検索結果画面ではキーワードまで表示されないケースがあるので気を付けてください。どうしても自然にキーワードを最初に入れることが難しい場合は、例えば「【2時間配達】株式会社○○が~」などと【】で独立させるのもおすすめ。

ポイント⑤:あいまいな表現などで読者に疑問を抱かせないようにする

プレスリリースの本文でも避けるべきですが、特にタイトルにおいて「あいまいで読者が疑問を抱く表現」が入っていると、メディア関係者などはそれだけでもボツ判定をする場合があるので注意が必要です。そうならないためにも例えば以下のように言い換えましょう。

  • 超速配達→2時間で配達
  • 2時間で配達→都内を対象に2時間配達(「全国どこでも?」という疑問を潰す)
  • 当社史上最高レベルの→○○成分を30%以上使用した(など具体的に)

その他、「素晴らしい」「きれいな」「美しい」「プロがうなった」などの、人それぞれ受け取り方が変わる表現を使うのはやめましょう。「よくわからない」と思われるだけならまだしも、勘の良い人には「抽象的な表現でごまかそうとしている・丸め込もうとしている」とさえ判断されかねません。

ポイント⑥:専門用語を避ける

プレスリリースのタイトルに専門用語が入っていると、それだけで「意味がわからない」→「読み進めても最後まで意味がわからないはず」→「ここで読むのをやめよう」と判断される可能性が高いのでやめましょう。

専門用語は簡単な言葉で言い換えるか、もしくは「専門用語およびそれを言い換えた表現を、使わないタイトル」を考えることをおすすめします。「専門用語を言い換えた表現」はどうしても冗長なものになる傾向があるためです。

2705 29 - プレスリリースの本文を必ず読んでもらえるタイトルの付け方と作成ポイント7選専門雑誌や専門新聞に送るプレスリリースなら専門用語を使ってもOK

ただし専門雑誌や専門新聞に送るプレスリリースであれば基本的に専門用語を使っても構いません。相手方の担当者は当然専門用語を理解できますし、雑誌や新聞の読者にも専門知識があるはずだからです。むしろ変に専門用語を避けるとわかりにくくなる可能性がありますし、「大した知識がなさそうで心配」「取材しても良い情報が得られないに違いない」などと思われかねません。

ただ、もちろん無理に専門用語を多用するべきというわけではありません。あくまで自然にタイトルの文章(やサブタイトル、リード文、本文など)を作る中で、しかるべき部分にのみ専門用語を使えば十分です。

本文を必ず読んでもらえるタイトルの付け方まとめ

プレスリリースのタイトルの質によって「読んでもらえるか」の大部分が決まり、質が悪ければ「信用できない広報・PR担当者かもしれない」と弾かれてしまう可能性があります。そのため「本文が良ければ大丈夫」と思わず、タイトルをきちんと作りましょう。

様々なポイントを紹介したので難易度が高いように思えたかもしれませんが、むしろそれだけ「型」にはめやすいということ。慣れてしまえばそれほど苦労せずに作成できるようになるのでご安心ください。

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