わがまま無邪気な神谷美緒(アンダービースティー)の生誕祭は、みんなを熱狂で振りまわすツンデレ&メンヘラな神セトリ回!!

わがまま無邪気な神谷美緒(アンダービースティー)の生誕祭は、みんなを熱狂で振りまわすツンデレ&メンヘラな神セトリ回!!
 アンダービースティーのファンの中でも、とくに心のオアシスのような存在になっているのが神谷美緒。彼女の誕生日当日の3月12日(金)に、渋谷duo MUSIC EXCHANGEを舞台に「神谷美緒生誕祭」が行なわれた。当日のセットリストは、主役である神谷美緒自身が考案。生誕祭の主役のみが頭に付けられるティアラ姿の神谷美緒を中心に行なったライブの模様を、ここにお伝えしよう。

 お馴染み生誕祭で流れる、次第に音が歪み始める「HAPPY BIRTHDAY」のSE。歪んだ旋律が轟音に変わるのを合図に、メンバーたちが舞台へ姿を現した。神谷美緒の生誕祭の幕開けは、フロア中を甘い熱狂で染めるように「灼熱ECSTASY」からスタート。轟音の上、メンバーたちは美しくもしなやかなパフォーマンスと甘い歌声を魅力に観客たちへ熱狂を注ぎだす。艶やかな動きで挑発してゆくところが、心に女豹の性を隠し持った美獣たちらしさ。妖しくせまる姿に、身体の奥から熱い欲望が込み上げる。ヤバくないか、そのセクシーなアプローチは…。
 轟音は、さらに圧を増す。メンバーたちは「DIVISION」に乗せ、気持ちの奥底から沸き立つエナジーを熱くぶつけだす。轟く楽曲の上で、彼女たちは言葉のひと言ひと言をみずからへ言い聞かせるように歌っていた。躍動したパフォーマンスに乗せ歌うこの曲には、愛しい人(ファン)へ向けた願いが込められている。落ちサビを、この日の主役の神谷美緒が担当。強く願いを込めて歌う姿が、胸をグッと昂らせた。
 楽曲は、不可思議なドラマを描きだすように「Missing Link」へ。三拍子のドラマチックな展開や、楽曲へ緩急巧みに表情を付けながら、アンダービースティーは妖しく心を揺らしていく。酩酊するような感覚に刺激を受け、フロアから無数の手が舞台へ向けて伸びていた。体感的な熱狂のみならず、心で気持ちを揺らす曲も組み込みながら進んでゆく、この日のライブ。

 次のブロックは、神谷美緒・長瀬夏帆・今井莉南によるリトルビースティーのライブへ。彼女たちは、お馴染み「overtake」を歌唱。神谷美緒の歌声を合図に始まった楽曲は、今井莉南、長瀬夏帆と歌声のバトンを繋いでゆく。3人が気持ちを一つに「超えろ超えろ」と歌う声には、確かに翼が生えていた。いや、小さな翼を羽ばたかせていた。愛らしい3人の歌声だ。その中へ、沸き立つ強い意志を注ぎながら、彼女たちは、輝く姿になってこの場所から飛び立つ様を観客たちへ示していた。2人の歌姫を抜いた形だからこそ見えてくる、3人の乙女が輝きを身にまとい、少しだけ牙を剥き出して攻めてゆく姿。それが、とても愛らしいじゃない。
神谷美緒は、アンダービースティーの「ARCADIA CAT」を一人で歌いだす。愛らしくも、でも心にわがままな爪を隠し持った猫のような神谷美緒にピッタリの楽曲だ。彼女は、力の限り声を鳴らし、観客たちへ噛みつきだす。激しく攻めるのではない。むしろ、内に秘めた闘志を動きの中へ細やかに反映してゆくところが神谷美緒らしさ。凛々しい姿で噛みつく神谷美緒の姿も、魅力的だ。

 次のブロックは「YNDR」(ヤンデレ)からスタート。自分たちの心の声をぶつけるように歌う彼女たち。それは、神谷美緒自身の心の声を具現化してゆくようにも見えていた。とても複雑でややこしい秘めた乙女心を、彼女たちは神谷美緒の病んデレな心模様を代弁するようわがままに歌っていた。
センチな、でも素直になれない神谷美緒の乙女心を届けるよう、続いて「多分、ガチ恋」を披露。とても爽やかで愛らしいあんだーびーすてぃー(王道アイドルソングを歌うときのグループ名)の楽曲を通し、彼女たちは何時までも夢馳せる乙女の心模様を伝えていた。この手の楽曲をアンダービースティーのライブへ組み込むところが、病みと闇も抱えた乙女心を持つ神谷美緒らしさ。
 愛らしい想いを、今度はアンダービースティーらしい姿で示すように、5人は「occult propose」を突きつけた。ふたたび轟音響く中、彼女たちは華麗な踊りを見せながら、沸き立つ熱情を歌声に乗せて迫りだす。可憐な乙女が大胆さを身にまといだす。昂る恋心を交わしあうように進むライブが、たまらなく胸熱だ。
ふたたび表情を軽やかに塗りかえるように、彼女たちはあんだーびーすてぃーナンバーの「2faces」を歌いだした。熱く跳ねる楽曲に乗せ、メンバーたちも心を解き放つように明るく開放的な声を響かせ、舞台の上で跳ね続けていた。愛らしさを振りまきせまる姿を見ながら、改めて彼女たちの中にある可憐で魅惑的な表情に酔いしれていた。落ちサビを力強く歌う神谷美緒の姿も印象的だ。

 今宵のセットリストの目まぐるしさに、メンバーやスタッフたちが戸惑う内容だったことを、ここで暴露。この日のセットリストを、植竹優亜は「神谷美緒のメンヘラ気質を現したセトリ」と分析していた。その後、神谷美緒の生誕祭を実施。この日も長瀬夏帆が、大きくて重いバースデーケーキを必死に両手で重そうに抱えていた姿も印象的だった。

 ここで神谷美緒が、「わたし、泣き虫だの、情緒不安定だの、メンヘラだの、みんなにそういうイメージに思われがちですけど。これからは強く恰好いいアイドルになるので、これからも応援よろしくお願いします」と挨拶。いやいや、この日のセットリストをみていても、十分にツンデレ/メンヘラだと思えますが(笑)。

「たとえ離れていても、少しでも音楽の力で繋がっていたいです」(春乃友夢)。5人が胸に抱く想いを伝えるように、アンダービースティーは「Trust in…」を届けてくれた。いつもは躍動した激しい楽曲を魅力にしてゆくアンダービースティーだが、この曲では、5人が胸に抱く愛しい人(仲間たち)への恋しさと感謝の思い、何より繋がり続けることを願うように歌っていた。彼女たちの温かい5つの歌声が5本の光の筋となり、フロアにいる人たちの心を優しく照らしていった。

「これからも、みんなの笑顔で私たちを照らしてください」、神谷美緒の声を合図に歌ったのが「スポットライト」だ。この曲へ触れるたび無性に心が嬉しくなり、気持ちがはしゃぎだす。輝きと希望に満ちた歌だからこそ、この歌がスポットライト以上に眩しい純白の光となって、観ている人たちの心を、それぞれの人生を照らしてゆく。この歌は、彼女たち自身が夢をつかむためだけではない。触れた一人一人の心にも輝きを降り注ぐ力を持っている。だから、右腕を天高く力強く突き上げ、くしゃしゃくの笑顔で想いを一緒に分かち合っていける。センターステージで歌う笑顔の神谷美緒も、今宵はひと際眩しく見えていた。
最後に、アンダービースティーは「over the sky」を歌唱。序盤で熱く激しく求めながら、途中で愛らしい乙女心を見せて甘えつつ、 最後は自分らしく輝きながら笑顔で明日を見つめてゆく。まさに、奥ゆかしそうにみせて、じつは心気ままでわがまま無邪気な神谷美緒らしい物語の描き方だ。落ちサビを、ここでも神谷美緒がセンターで担当。舞台の真ん中ではしゃぐ彼女の姿も愛おしかった。

PHOTO:KURO
TEXT:長澤智典

★インフォメーション★

渋谷O-EASTにて無料公演
2021年5月24日(月)

日本青年館ワンマンライブ
2021年11月25日(木)

春乃友夢【2nd ONE-MAN LIVE】
2021.07.12(mon)
恵比寿LIQUID ROOM

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神谷美緒
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セットリスト
「灼熱ECSTASY」
「DIVISION」
「Missing Link」
〜リトビスSE〜
「overtake」(リトルビースティー)
「ARCADIA CAT」(神谷美緒ソロ)
〜MC〜
「YNDR」
「多分、ガチ恋」(あんだーびーすてぃー)
「occult propose」
「2faces」(あんだーびーすてぃー)
〜MC〜
「Trust in…」
「スポットライト」
「over the sky」
Source: PR最新情報

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