大前研一氏の言葉「誰も気づかない答えを出すときは想像力や直感が大切」
大前研一氏の言葉「誰も気づかない答えを出すときは想像力や直感が大切」
問題解決をするにあたり、ロジカル・シンキングが役立つのは間違いのないことです。
特に問題箇所をブレークダウンしたり、原因を検討する、または最終的な提案を文書やスライドの形へと落とし込み、人々に説明・説得をする際に、ロジカル・シンキングは非常に大きなパワーを発揮します。
しかし、ここぞというときには、創造力や直観がものをいいます。コンサルタントやマーケティング担当者、現場を指揮する広報責任者にぜひ知っておいてほしいスキルです。
誰も気づかない答えを出すときに必要なのは想像力や直感
「グローバルな共通語は英語ではなくて、数字とロジックである」という言い習わしもあるように、普遍的で陳腐化しないスキルであるという点も非常に重要であるといえます。
一方で、ロジカル・シンキングが強ければ問題解決力が強いのかと言われると、強い相関はあるのですが、正比例するということはありません。単純なアイデアの見落としを防いだりする際にもロジカル・シンキングは有効ではあるのですが、時には「天啓」とも言えるひらめきがあって初めて有効なアクションにつながったという事例も少なくありません。
私自身、考えた挙げ句に「空から解が降ってきた」というような感触を抱いたことも少なくありません。
どれだけロジカルに考えても出てこないアイデアは無数とある
たとえば、阪急の始祖である小林一三氏が新サービスとして劇団を作ろうと考えた際に、諸事情があって有名な役者さんなどと契約ができない中、若い(無名の)女性を中心とした劇団、しかも学校方式で自前で育てる歌劇団(現在の宝塚歌劇団)を発明したのは、やはり想像力や「これはいけるぞ」という直感があってこそのものでしょう。
これは、どれだけロジカルに考えてもなかなか出てくるアイデアではありませんよね。
信念は徹底的に考え抜いた末に至るもの
そのことを示唆しているのが、コンサルタントの大前研一氏による見出しの言葉です。
世の中には水平思考に代表されるクリエイティブ・シンキング系のハウツー本もあふれていますが、それを読んだからといってひらめきが生まれるわけではありません。
常日頃から問題意識を持って考え続けるという「準備」ができているからこそ、機会が生じ(あるいは気づき)、その際に粘りをもってさらに考え続けるからこそユニークなアイデアが「降ってくる」という側面がやはり大きいのです。
ある会社では、信念は徹底的に考え抜いた末に至るものという考え方があります。最後の拠り所がロジックなのか直感なのかは別にしても、結局のところ考えること(一度やってみてそこからの学びを含めてサイド考えることも含む)こそが効果的なアクションに結びつくのだということを忘れてはいけません。
◆まとめ
問題解決にロジカル・シンキングは役立つのですが、根本的に、誰も気づかないような答えを出すときにものをいうのは想像力や直感であると考えられるということを知りました。
常日頃から問題意識を持って考え続け、さらに粘りをもって考え続けるからこそユニークなアイデアが「降ってくる」のです。
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