広報・PRでエイプリルフールネタのプレスリリース配信をするポイントと3つの注意点
広報・PRでエイプリルフールネタのプレスリリース配信をするポイントと3つの注意点
記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有のPRプランナー】上岡正明プロフィール
この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、エイプリルフールネタのプレスリリース配信をするにあたっての注意点などについて解説していきます。
広報・PR担当者の中には「せっかくのエイプリルフールなのだから何か仕掛けたい」とワクワクしている方もいるかもしれませんが、実は気を付けなければならないことが多い日でもあります。
そこで本記事ではエイプリルフールネタのプレスリリース配信をする際の注意点、エイプリルフールネタのプレスリリース配信についてどう考えるべきか、さらにプレスリリース以外でエイプリルフールネタを扱う方法などについてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
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エイプリルフールネタのプレスリリースについての注意点3つ
それではエイプリルフールネタのプレスリリースについての注意点をいくつか紹介していきますので、広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。エイプリルフールにはどことなく楽しいイメージを抱いている人が多いと思いますが、気を付けるべきことも多いです。
注意点①:誤解を招かないようにする|そもそもすぐに嘘だと理解されるようにする
エイプリルフールだからといって本当に嘘だとわからないようなプレスリリースを出すのはNGです。一般人のプライベートの発信ならまだしも、プレスリリースは「企業の公式文書」なので嘘だとバレないようではむしろ困ります。
そのためタイトルに【エイプリルフール】と含めたり、そうでなくてもリード文の最初の方にエイプリルフールという文言を必ず入れましょう。
注意点②:プレスリリース配信後の行動も決めておく
単にバズり狙いで企業の認知度を少しでも上げたいだけであれば、プレスリリースの配信後に特別な行動をする必要はないかもしれません。ただ、例えば最初の「エイプリルフール関連のプレスリリース」の配信後に、今度は「4月1日や入学式・入社式にちなんだ商品・サービスのプレスリリース」を出すというやり方もあります。
また、プレスリリースでなくても、SNSや公式ウェブサイトなどでなんらかの情報発信をするのもいいでしょう。
注意点③:遊びではなく業務であることを意識し、法令やコンプライアンスなどを守る
エイプリルフールということで、つい「遊び」の感覚になるかもしれませんが、そうではなくあくまで「業務」であることを意識し、法令やコンプライアンスを守りましょう。主に以下のことを意識してください。
- 嘘の段階で他者や他社を傷付けることのないようにする
- 他者や他社を巻き込まない嘘にする
- ブランディングを守る
極端な例ですが「自社の商品を持っている人は今後成功しません」などの嘘をつけば、実際に商品を持っている人が傷付くでしょうし、取引先なども困るはずです。また、「こんな嘘をつく企業の商品は買いたくない」と、未来のユーザーも逃す可能性があります。
また、ブランディングに関してですが、そもそもエイプリルフールに嘘をつく行為が自社のイメージに合うか考えることも大事です。例えば、硬い普段硬い雰囲気で情報発信をしている企業が突然フランクな嘘をつけば、それだけでマイナスイメージになるかもしれません。
エイプリルフールネタのプレスリリース配信はおすすめしない|メリットが上回るなら要検討
結論としてエイプリルフールネタのプレスリリース配信は基本的におすすめしません。なぜならほぼ問題のない配信ができたとしても、ブランディングに影響が出かねない、「嘘をついた」という理由で悪い印象を抱くユーザーがいるなどのことがあるためです。
また、そもそもエイプリルフールネタのプレスリリース配信で得られるメリットと、配信によるリスクが釣り合っていないという考え方もできます。
メリットが上回るなら要検討
ただしエイプリルフールネタのプレスリリース配信をするメリットが上回りそうなのであれば検討する価値はあります。例えば以下の条件を満たすなら、配信する意味があるかもしれません。
- そもそも嘘ではない(ユニークな商品を発売するなど)
- 「悪印象を抱くユーザー」がいたとしても大勢に影響を与えない
- プレスリリース配信の労力がそれほどかからない
- プレスリリース配信後のビジョンもきちんと見える
そもそもエイプリルフールネタのプレスリリースでなくてもなんらかの情報発信をする以上は、それに対する悪印象を抱くユーザーを完全にゼロにすることはできません。そのため主に上の条件を満たすのであれば、配信にチャレンジするのもいいでしょう。
企業公式SNSなどで軽いプレスリリースネタの投稿をする方法もある
また、大々的にプレスリリース配信をせずとも、企業公式SNSなどで軽いプレスリリースネタを投稿する方法もあります(むしろこちらを連想した広報・PR担当者が多いかもしれません)。
ただ、やはりここまで解説してきたようなリスクがあることは確かですし、SNSの場合は「投稿自体に問題はなくても、単にスベった感」がブランディングに影響することもあります(冗談ではなく本当です)。
そのためSNS投稿などでエイプリルフールネタを扱う場合も、きちんと業務の一環として捉え、投稿内容は明確な戦略を持って決めましょう。そして「投稿するメリットがない」「リスクの方が大きい」、また「他のことにリソースを割くべき」と判断したなら素直にやめておくべきです。
戦略と勝算があればエイプリルフールはネタになる(まとめ)
特にSNSの普及もあって、「エイプリルフールネタでわざわざ騒ぐことは格好悪い」という価値観が浸透してきていることも否定できません。また、「嘘が受け入れられにくい時代になった」「マイナスイメージも拡散されやすい」など、エイプリルフール事情から現代の広報・PRのあるべき姿も見えてくるかもしれません。
ただ、バズりやすい、その後の展開も決めていれば勝負しやすいなどのメリットもあるので、戦略と勝算がある場合はエイプリルフールネタのプレスリリース配信に挑戦してみるのもいいでしょう。
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