有名ではない中小企業やベンチャー企業がメディア露出するためのプレスリリース作成4つのポイント

有名ではない中小企業やベンチャー企業がメディア露出するためのプレスリリース作成4つのポイント

27a1 8 - 有名ではない中小企業やベンチャー企業がメディア露出するためのプレスリリース作成4つのポイント記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有のPRプランナー】上岡正明プロフィール

この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、中小企業がメディア露出を狙うためのプレリリース作成のポイントなどについてお伝えしていきます。

特に「中小企業所属でプレスリリース作成に困っている」という広報・PR担当者や、「とはいえ自分の会社にも強みがあると信じている」という方におすすめの内容となっています。

本記事では、中小企業がプレスリリースを出すことの特有の難しさ、そして中小企業のプレスリリース作成のポイントなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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中小企業がプレスリリースを出すことの特有の難しさとは?

一昔前まではプレスリリースを配信・送付するのは大企業が大半であり、だからこそ特に地域密着型の企業はプレスリリースを配信・送付するだけで「物珍しい」という扱いになり、そのままメディア露出できるケースが少なくありませんでした。

しかし現在では、PR TIMESなどのプレスリリースを公開できるオンライン上のプラットフォームも登場しています。また、メディア・メディア関係者の連絡先をインターネットなどを駆使して調べて、直接プレスリリースを送ることも難しくなくなりました。実際、規模を問わずプレスリリースを配信する企業は非常に多くなっています。

そして大企業の場合は元々の認知度やブランド力によってプレスリリースが採用されやすい。また、ベンチャー企業に関しては、その性質上新鮮な話題が出やすい、メディアが「伸びそうな企業を早めに取り上げたい」と考える、などの理由でやはり採用されやすい傾向にあります。

これらに比べると中小企業は「それだけでは強みを持ちにくい中間の存在」であるため、プレスリリースによってメディア露出を狙うことが比較的難しいといえます。

中小企業がメディア露出を狙うためのプレリリース作成のポイント4つ

それでは中小企業がメディア露出するためのプレスリリース作成のポイントをいくつか紹介していきますので、広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。

ここでいう「メディア露出」とは新聞、テレビ、雑誌、ラジオなどに取り上げられること。これにより認知が広がり、「メディア露出できるほどの企業」と認識されて信頼度も上がります。そのメディア露出を勝ち取るためには、何を意識してプレスリリースを作るべきなのでしょうか。

ポイント①:自社ならではのオリジナリティを重視する

「とにかく発信しよう」と単純な情報を載せただけのプレスリリースが採用されるのは、大企業だけです(大企業でもそれだけでは厳しいくらいかもしれません)。だからこそ特に中小企業は、プレスリリースに「自社ならではのオリジナリティ」を反映させることが大事です。

オリジナリティを持たせるための主なポイントは以下の通り。

  • 大前提として「他社が真似できない発信」を心掛ける
  • 市場調査や競合調査などを行って「自社が輝ける要素」を突き止める
  • 「調査リリース」を載せる
  • 「ストーリー」を重視する

調査リリースとストーリーについて簡単に解説しましょう。

2705 4 - 有名ではない中小企業やベンチャー企業がメディア露出するためのプレスリリース作成4つのポイント調査リリースとは?

調査リリースとは、アンケート結果を「客観的な情報」として扱い、「だから自社の商品・サービスは○○の層の人たちに役立つのです」、「だから○○サービスは特にこの層から求められているのです」などと示す手法のことです。

特に、調査対象自体が世間で注目されている・トレンドに合っている、統計学に沿って高精度で行われている、などの条件を満たしているとプレスリリースの価値が上がり、メディア露出しやすくなります。

2705 5 - 有名ではない中小企業やベンチャー企業がメディア露出するためのプレスリリース作成4つのポイントストーリーとは?

例えば「新商品にまつわるストーリー」とは主に以下のことを指します。

  • 商品のアイデアを思いついたきっかけ
  • 商品を作ると決めた理由
  • 商品のメインターゲットは誰か(なぜそのターゲットにしたのか)
  • 商品開発時の苦労話+それを乗り越えたエピソード
  • 商品に関する今後の展望(どうなっていきたいか)

つまり新商品にまつわる物語、言い換えると「ハート」の部分にフォーカスした情報です。こういったストーリーは視聴者・読者の共感を呼ぶため、メディア関係者にも好まれる傾向にあります。

「商品やサービスに直接関係のないことを聞かされても困るのでは?」と感じるかもしれません。しかし例えば、よく流れているテレビCMを思い出してみてください。商品・サービスの単純情報ばかり発信しているCMは少ないはずです。

ポイント②:「ニッチな情報」を「狭いターゲット」に届ける

大手企業の場合、どうしても「多くの人が求めている情報」を「広いターゲット」に届けなければならない状況になりやすいです。一方、中小企業にはそういった「重荷」はなく、むしろ「ニッチな情報」を「狭いターゲット」に届ける方針にした方がメディア露出しやすくなります。

限られたメディアや一般人をターゲットにして、「その層に刺さりそうな情報」を風呂敷を広げることなく届けます。そうすれば「こういう情報が欲しかった!」というメディアが現れるものですし、掲載や報道を見た一般人からの反応も良くなるものです。

そしてこのようなニッチな情報を発信し続け、安定してメディア採用されるようになるためには、特に地元メディアや専門新聞・専門雑誌などとの強固な関係性を構築することが大事です。深い関係性になるとプレスリリースが採用されやすくなるだけでなく、メディア側から「何か情報はありませんか?」と聞いてくることさえありますよ。

2705 6 - 有名ではない中小企業やベンチャー企業がメディア露出するためのプレスリリース作成4つのポイント「広く浅く」では誰にも刺さらないと考える

「広く浅くして、多くの人に情報を届ける方がいいのでは?」と感じるかもしれませんが、それでは結局のところ中途半端になって誰にも刺さらない可能性が高いです。

ですが「狭く深く」して限られたターゲットに情報を届ければ、その中に確実に「刺さる」人が現れます。その「刺さった人」は当然、購入、登録、問い合わせ、拡散などをしてくれる可能性が高いですよね。

ポイント③:「ニッチな情報」を軸にしつつ、工夫して「メジャー感」を出す

ただ、本当に「ニッチな情報」をそのまま発信しても、刺さる層は狭くなってしまいます。そのため工夫をして、情報に「メジャー感」を持たせることが重要と言えます。そのための具体的な方法は主に以下の通りです。

  • トレンドキーワードに絡める
  • 季節ネタ、時節イベント、記念日などに絡める
  • 地域性を強調する
  • 「社会課題の○○を解決できる」など社会性(世のため人のため)を強調する
  • 日本初、世界初、などの「○○初」を強調する
  • 業界第○位などの順位を強調する

このように工夫することで「ニッチすぎる情報」が、「イマドキの情報(実は軸はニッチ)」へと様変わり。そしてプレスリリースのメディア採用の可能性が高くなります。

ポイント④:現在の課題や困難を包み隠さずに伝える

商品・サービスを生み出したり、なんらかの取り組みをしたりしている企業は、常に課題や困難を抱えているはずです。「ストーリー」のところで少し触れましたが、こういった部分こそ包み隠さず伝えることをおすすめします。

「人や組織の苦労話」は単純に面白いですし、「応援しよう」と考えてくれる人もいるかもしれません。また、「課題や困難から得た学び」を発信することで、業界や立場、個人・組織を問わず共感してくれる人も多いはずです。

大企業の場合はしがらみもたくさんあり、「企業の恥ずかしい部分を晒したくない」「マイナスイメージを避けたい」などの「大きな意思」が優先されることも少なくないはず。しかし中小企業の場合、意思決定に関わる人も多くはなく、比較的自由に発信できるのではないでしょうか。

2705 7 - 有名ではない中小企業やベンチャー企業がメディア露出するためのプレスリリース作成4つのポイント必ず「課題や困難を乗り越えた話」や「今後の立ち向かい方」とセットにする

ただし、単に「このような課題があります」「こういった困難があります」と語るだけでは、「企業としてうまくいっていないのだろうか」「何も良いことがないのだろうか」などと思われてしまう可能性が高いです。

そのため課題や困難を挙げるだけでなく、それを乗り越えた話や、今後の立ち向かい方もセットで載せることをおすすめします。

その際「頑張ります」で終わらせるのではなく、例えば「課題は○○です」→「□□をカバーできれば解決に近づくとわかっている」→「そのために△△に取り組む」などと構成して説得力を持たせるといいでしょう。

有名ではない中小企業やベンチャー企業がメディア露出するためのコツ(まとめ)

中小企業はベンチャー企業や大企業のような強みを持ちにくいため、プレスリリースによってメディア露出を狙うことがやや難しい傾向にあります。また、プレスリリースを出す企業自体も多くなっているため競争も激しいです。

しかし中小企業にも特有の戦い方がありますので、広報・PR担当者の皆さんは今回解説した内容を参考にしつつ、「オリジナリティがあって共感を呼ぶプレスリリース」を作りましょう。

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