CMに関するプレスリリースをメディア掲載やテレビの報道につなげる手順とポイント4選
CMに関するプレスリリースをメディア掲載やテレビの報道につなげる手順とポイント4選
記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有のPRプランナー】上岡正明プロフィール
この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、CMに関するプレスリリースを掲載・報道につなげるためのポイントなどについてお伝えしていきます。
「CM放送までこぎつけることができれば、確実に高い広報・PR効果を得られるはず」とお考えの人もいるかもしれませんが、実際には思うようなリターンが出ないケースも少なくありません。
そこで本記事では、CMに関するプレスリリースを出すことのメリット、プレスリリースに入れるべき項目、そして掲載・報道につながりやすいプレスリリースを書くためのポイントなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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CMに関するプレスリリースを出すことのメリット4つ
CMに関するプレスリリースを出すことの主なメリットは以下の通りです。
- CMそのものへの注目度を高めることができる
- 商品・サービスや企業への注目度を高めることができる
- CM放送に伴うキャンペーンがあればそれの詳細も伝えることができる
- CMだけでは伝えきれない、CMの背景やCMにまつわるストーリーを発信できる
CMを流すだけでも注目されると感じるかもしれませんが、CMを流す企業もCMの本数も非常に多いためそれだけでは埋もれてしまう可能性が低くはありません。よってプレスリリースなどによって、CMそのもの、商品・サービス、企業、関連キャンペーンへの注目度を高めることが大事です。
また、CMを作るに至った背景、CMに込めた想いなど、CMそのものには含めることができない(尺やコンセプト的に含めるべきではない)内容もプレスリリースであれば無理なく伝えることが可能です。
CMに関するプレスリリースに入れるべき項目7種
続いて、CMに関するプレスリリースに入れるべき主な項目は以下の通りです(あくまで参考程度に。他に必要な情報があれば追加してください)。
- 基本情報:放送開始日時、放送枠(番組名など)、放送エリア
- 起用タレント:インフルエンサーやキャラクターの場合も
- CM関連イベントの情報:こちらも行う場合は記載して注目度を上げましょう
- メイキングや撮影裏話:商品・サービスと直接関係がなくてもメディアフックになる
- CMに伴うキャンペーン情報:読みやすく簡潔にまとめる
- ストーリー面:開発に至るまでのストーリー、苦労話、そのターゲット層に決めた理由、今後の展望など
- 企業としてのメッセージ:CMに込めたメッセージなど(できれば企業の代表者コメントとして出す)
CM関連に限らずプレスリリースでは、ストーリーやメッセージなどの「ハート」の部分に焦点を当てることも大事です。これによって人々の共感を呼ぶことができるとわかっているため、メディア・メディア関係者からの反応も良い傾向にあります。
CMに関するプレスリリースが掲載・報道されるための4つのポイント
それではCMに関するプレスリリースが掲載・報道されるためのポイントをいくつか紹介していきますので、広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。
広報・PR担当者の立場からするとCMを流すのはそれだけで一大事だと思いますが、メディア・メディア関係者からすればそこまでのことではない可能性が高いです。そのため魅力のあるプレスリリースを書く必要があります。
ポイント①:ニュースバリューを作る
「CMを流すというニュース」に、さらにニュースバリューを作ることが大事です。そのための主なポイントは以下の通り。
- 季節ネタやトレンドに合わせる:夏の新商品、AI関連など
- 逆説や対立:暑い夏こそ熱いカレーを(逆説)、新商品2つを競わせる(対立)ようなCMなど
- 地域性:地元食材、地元の学生のアイデアが導入された商品など
- 社会性や公共性:データなどを使って「世のため人のためになる」と強調するなど
- 新規性や独自性:日本初、○○成分を使った初めてのサプリメントなど
- 最上級:○○含有率ナンバーワンサプリメントなど
- 希少性:年間○キロしか採取できない原材料から作った□□など
- 意外性:江戸時代の技術を現代に活かしたデジタルカメラなど
CMの内容や、扱う商品・サービスがわかりやすくこれらの要素を持っているとは限りません。そのため改めてCMや商品・サービスを見つめ直して、いずれかの要素を強調してプレスリリースを作成するといいでしょう。
また、そもそもCMの内容を決めるにあたって、これらのいずれかの要素を持つように構成することが大事です。広報・PR担当者がどこまで関与できるかは企業によると思いますが、できる限りアドバイスするべきです。
ポイント②:画像や動画を入れて見やすくする・興味を引きやすくする
CM関連のプレスリリースに限りませんが、画像や動画を入れて見やすくする・興味を引きやすくすることも大事です。
まず画像に関してはCM内の印象的なカットを使ったり、出演してもらうタレントやアーティストの写真を掲載したりするといいでしょう(正式に許可を取ってください)。
動画については、すでにCM動画がある場合は「YouTubeでの限定公開」をしてURLを添付する、それが無理なら商品やサービスを使っている様子などを載せるといいでしょう。ただ、CMに関連しそうな動画がなければ無理に用意する必要はありません。
CM動画の使用許可も正式に取る
タレントやアーティストの写真だけでなく、CM動画の使用許可も正式に取ってください。基本的に自社のCMだからといって権利が自社のものになることはありません。
許可なくプレスリリースなどに載せてしまうとトラブルが起きる可能性があるので細心の注意を払いましょう。また、上で「YouTubeでの限定公開にして~」と説明しましたが、これについても許可が出ないケースが少なくないようです。
ポイント③:起用タレントからのコメントや裏話を含める
CMにタレントやインフルエンサーを使っている場合は、プレスリリースにコメントや撮影の裏話を含めるといいでしょう。タレントを起用するだけでもニュースバリューが上がりますが、その上でコメントや裏話を用意できれば、「興味を持ってくれる可能性があるメディア」が増えます。特にコメント動画を用意できているのであれば、そのURLを添付することでさらにニュースバリューがアップします。
できれば商品を使ってもらってその感想コメントをもらう
できれば起用タレントに商品を使ってもらい、その感想をコメントをもらうことをおすすめします。ただ、そもそもCMである以上、元々「宣伝色」があるので、その上でコメントまで入れるとわざとらしくなってしまうと感じる場合はやめましょう。
ポイント④:「取材可能」だけでなく「追加取材可能」とも記載する
CM関連のものに限らずプレスリリースに「取材可能です」と記載することは大事ですが、それだけでなく「さらなる追加取材も可能です」という旨を記載することをおすすめします。
CMのプレスリリースから取材につながる場合、初回の取材内容はやはりCMのことがメインになる傾向にあり、他のことはあまり聞いてもらえない・聞く時間がないケースが少なくありません。
しかしはじめから追加取材できるとわかっていれば、メディア・メディア関係者としても「とりあえずCMに関する取材をして、必要なことがあれば2回目の取材もして~」という見通しを立てやすくなるため、メディア側も最初の取材依頼を出しやすくなります。
「ぜひ取材をお願いします」とは書かない
些細な違いですが「取材をお願いします」とは書かないようにしましょう。言われなくても必要であれば取材をするので、こちらから頼むのは単なる失礼にしかなりません。「取材可能」「追加取材可能」も同じことのように感じるかもしれませんが、こちらについては単に「取材できますよ」と事実を伝えているだけです。
CMに関するプレスリリース活用方法まとめ
CMが放送されるからといって必ずしも思い通りの効果が出るとは限らないので、プレスリリース配信によって注目度を高めたり、CMだけでは伝えきれないメッセージを伝えたりすることも大事です。
特に重要なのは「ストーリー」や「メッセージ」などのハートの部分です。商品・サービス、CMや企業自体に関する単純情報を伝えるのも大事ですが、それだけではメディア関係者や一般層の共感を呼ぶことはできない可能性が高いので気を付けてください。
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