アーンドメディアを自社で構築するコツとメリット5選【広報PRの基礎知識】
アーンドメディアを自社で構築するコツとメリット5選【広報PRの基礎知識】
記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有の現役記者】上岡正明プロフィール
この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、広報・PRでアーンドメディアを活用することのメリットなどについてお伝えしていきます。
「アーンドメディアとは?」という方から、「アーンドメディアをもっとうまく使いたい」という方にまでおすすめできる内容となっています。
本記事ではアーンドメディアの概要や広報・PR活動における立ち位置、そしてアーンドメディアの主な種類、さらにアーンドメディアの主なメリットなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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アーンドメディアとは?広報・PR的な立ち位置は?
アーンドメディアとは「企業と直接関係のない第三者が情報発信する媒体」のことです。
企業の広報・PRやマーケティング施策の一つに広告出稿があるものの、近年では広告から売上アップにつながりにくくなっていると言われています。一般消費者としても「広告から安易に買いたくない」「広告の内容をすべて信じられるわけではない」などのイメージを持つようになっているためです。
一方、アーンドメディアは企業自らではなく第三者が情報発信するため、広告よりも信頼されやすいです。そして実際に、広告よりも売上につながりやすいケースも増えているとされています。
主なアーンドメディア4種類と役割を解説
続いては主なアーンドメディアとそれぞれの特徴を紹介していきます。広報・PRでアーンドメディアを活用する場合は、各メディアの特徴を理解した上で選択すると効果が出やすくなります。
①:各種SNS
SNS(X、Facebook、Instagram、TikTokなど)は、あらゆる人が情報発信できるメディアであるため、アーンドメディアに分類できます。
自社商品やサービスに対する感想を、自社で直接コントロールすることはできません。ですが情報発信の仕方を調整したり、ハッシュタグを作ったりするなどダイレクトな工夫をすれば、ある程度「してほしい投稿」をさせることができます。
そうなれば望んだ形で商品やサービスへの認知が拡がるかもしれません。
②:口コミサイト・レビューサイト
文字通り口コミやレビューが掲載されているサイトであり、一般消費者の「何を買うかの意思決定」に大きな影響を与えます。広報・PR担当者の中には、「それほど他人の感想の影響を受けるだろうか」という感覚の人もいるかもしれませんが、実際には想像以上に「他人の声」で動く人は多いです。
口コミサイト・レビューサイトとしては例えば、Googleマップ(口コミ機能がある)、ホットペッパービューティー、食べログなどがあります。
これらのサイトとの連動を確保することによって、口コミやレビューが残り、その口コミやレビューを見た人がさらにお金を出してくれる、という良い流れが生まれるかもしれません。
③:ブログ
「金銭のやり取りによるものではなく、運営者が望んだ情報を発信するブログ」はアーンドメディアに該当します。特に大手ブログに商品やサービスが好意的な形で紹介されれば、認知度や売上がアップするかもしれません。
④:有料広告以外で新聞・雑誌・ウェブメディアに掲載される場合
有料広告以外で新聞・雑誌・ウェブメディアなどの外部メディアに掲載された場合も、「外部メディアをアーンドメディア的に使うことができた」と言えるでしょう。
そのためには「自社の情報を欲していそうなメディア」を探して、そのメディアに合うような切り口のプレリリースなどを作って送ってみることが大事です。
よほどの大手企業でない限り、例えば新商品・新サービスの発売予定があるというだけで、メディア側から前触れなく取材申し込みをしてくることはまずありません。
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広報・PRでアーンドメディアを使うことのメリット5選
続いては広報・PRにおいてアーンドメディアを使うことの主なメリットを紹介していきます。すでに解説した内容と少し重なるかもしれませんが改めてご確認ください。
メリット①:認知度アップ
アーンドメディアを使うことで認知度アップを狙えます。特にSNSは拡散性が高く、例えば一人の一般ユーザーの「自社商品への感想」の投稿がバズるだけで、急激に認知度が上がることもあり得ます。
こういった現象を起こすためには、自社のアカウントで商品・サービスの魅力について発信したり、ハッシュタグを作ったりするなど、フックを作って注目されやすくすることが大事です。
メリット②:信頼されやすい・愛着を持たれやすい
先ほどもお伝えしましたが、アーンドメディアで発信される情報のほとんどは第三者からのものなので、信頼されやすく愛着も持たれやすいです。
例えばラーメン屋の店員本人から「美味しいラーメン屋ですよ」と言われてもあまり信用できないと思います。しかし、第三者の何人かが「美味しいラーメン屋です!」と言っていると一定以上に信用できるのではないでしょうか。理屈はこれと同じです。
そして広報・PRにおけるアーンドメディア関連施策では、「第三者が言っているから信頼できる」と感じてくれる人を、戦略的に増やしていくことになります。
メリット③:コストパフォーマンスを高くしやすい
アーンドメディアは基本的に有料広告ではないのでコストはあまりかかりません。それでいて爆発的に情報が拡散される可能性もあるので、コストパフォーマンスは基本的に高いです。特にSNSで「バズり」が起きると、数時間で商品・サービスの知名度が跳ね上がることさえあります。
また、近年ではSNSとブログ、SNSとレビューサイトなど連携されている場合も多いため、拡散の効率も全体的にいいです。具体的にいうとSNSでは簡単に魅力を発信して、レビューサイトやブログにたどり着いた人が詳しく情報を知るような構図。さらにレビューサイトやブログからSNSにつながり、SNS上で様々な情報を知るというパターンもあります。
メリット④:ユーザーとダイレクトにコミュニケーションできる
アーンドメディアであればユーザーとダイレクトにコミュニケーションしやすいです。例えばSNSやブログであれば、投稿に対してコメントができます。また、そのコメントに対してさらにSNSで反応が起きることもあります。
また、ポジティブな意見や口コミに対してコメントをするだけでなく、ネガティブ寄りの意見やクレームに対して素早く誠実にコメントすることも可能です。こういったコミュニケーションで劇的な広報・PR効果が起きることはまずありませんが、地道に信頼度や愛着を高めることができます。
メリット⑤:被リンクが増える
こちらはテクニカルな話ですが、アーンドメディアを活用することで被リンクが増えやすくなります。被リンクとは「外部にリンクを貼ってもらうこと(もしくはそのリンク自体)」です。
例えば商品ページなどへの被リンクが多いと、Googleにおける検索順位が上がると言われています(絶対ではありませんが)。
ただ、その被リンクにも「質」の概念があり、リンク先のページとの関連性が深かったり内容が濃かったりするほど質が高いと評価されると見られています。広報・PR活動の一環としてブログやメディアなどに情報提供をすることもあると思いますが、質が高そうな媒体から順番に行っていくことをおすすめします。
広報担当者はアーンドメディアを自社で構築しましょう
アーンドメディアは「第三者が自社の情報を発信してくれる媒体」のことであり、自社からの情報発信よりも信頼性が高くなり、愛着も持たれやすい傾向にあります。
ただ、自社メディアではないため完全にコントロールすることはできません。だからこそ各アーンドメディアをチェックし、場合によってはアーンドメディアに対して直接情報提供をするなどして情報発信を促しましょう。
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