年頭所感を作成することのPR視点の4つのメリットや意味を解説

年頭所感を作成することのPR視点の4つのメリットや意味を解説

この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、年頭所感を作成することのメリットなどについてお伝えしていきます。

「そもそも年頭所感とは?」という方から、「年頭所感の書き方を知りたい」という広報・PR担当者にまでおすすすめの内容となっています。

本記事では、年頭所感の概要、年頭所感を作成することのメリット、そして年頭所感に含めるべき項目などに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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広報活動としての企業の「年頭所感」とは?

年頭所感(ねんとうしょかん)とは、年度始めや年始などに様々なステークホルダーに対して、前年度の実績、今年度の自社の目標、目標を達成するための取り組み予定、その取り組みへの抱負などを、公に伝えることを指します。

企業の年頭所感には、主に「代表者などが公に対して行う新年度のあいさつ」という意味合いがあります。

年頭所感を作ることのPR視点でのメリット4選

それでは企業が年頭所感を作ることの広報・PR視点での主なメリットを紹介していきます。年頭所感はまさに「発信」ですので、広報・PR担当者が力を入れるべきことです。

メリット①:自然に実績などを伝えることができる

年頭所感には、前年度の活動実績、新年度の目標などを入れます。そのため企業活動を細かく発信するための機会となります。他にも未着手のもの・取り組み途中のもの、そのような状態で留まっている理由、今年度具体的に何に取り組むかなどを書くといいでしょう。

これにより「実績がきちんとあります」、「様々な要因について考えながらこれからも積極的に活動していきます」とアピールすることができます。

普段そういった発表をしても注目されにくいかもしれませんし、ステークホルダーとしても「なぜ今のタイミングで?」となる可能性もありますが、年頭所感に含めるのであれば違和感がありません。

メリット②:ブランディングの一環になる

年頭所感での発信によって、ブランディングの強化・調整ができます。これも①と同じで、普段は「大々的な宣言」という形でブランディングを行うことは意外と難しいですが、年頭所感に含めれば比較的自然に行うことができます。

メリット③:キーワードを含めることで「今年の取り組み」への注目度が高まる

年頭所感にキーワードを含めることにより、自然に「今年はこれらのことに力を入れていきます」と伝えることができます。つまり広報・PR活動の土台を固める機会にもなるということですね。

特にPR TIMSなどで年頭所感を一般公開した場合は、そのキーワードに興味を持つメディア関係者の目を引くこともできるかもしれません。

なお「力を入れることのキーワードは毎年同じ」というケースでも、毎年書くことで改めて注目を集めることが可能ですので意味はあります。

2705 11 - 年頭所感を作成することのPR視点の4つのメリットや意味を解説詳細は書けないとしてもキーワードだけでもOK

「今年の取り組み」の詳細は書けないとしてもキーワードを記載するだけでもステークホルダーへの「宣言」になります。

また、キーワードだけでメディア関係者が具体的に反応してくる可能性は低いですが、すでに何回か記事・番組にしてくれているメディアであれば声をかけてくることもあるかもしれません。

メリット④:企業の理念やビジョンを長期目線で改めて述べることができる

企業理念やビジョンを掲げている企業は多いと思いますし、それを何かとプレリリースに載せている広報・PR担当者も少なくないのではないでしょうか。ただ、「特に語らずただ掲載しているだけ」になっている企業も珍しくないとされています。

そのため年頭所感では、企業の理念やビジョンについて改めて長期目線で語ってみてはいかがでしょうか。

また、企業の方向性を改めてハッキリとアピールすることにより、「やっぱりこの企業についていこう!」と決意してくれるステークホルダーもいるかもしれません。

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広報が年頭所感に入れるべき項目4選と簡単解説

続いては広報・PR視点で年頭所感に含めるべき項目とその紹介をします。「毎年書く」→「テンプレート的になる」ということがないように、ポイントを抑えながら作成しましょう。

項目①:前年度の主な出来事

まずは前年度の振り返りをしながら、企業としての大きな出来事を記載していきます。

ポイントは「社内への影響度が大きかった出来事」ではなく、「対外的な影響度が大きかった出来事」を書くことです。例えば外部からの反応が良かった発信(メディア掲載、バズったSNS投稿など)、そして売上を伸ばした商品やサービスなどです。

2705 12 - 年頭所感を作成することのPR視点の4つのメリットや意味を解説「社内への影響度が大きかった出来事」は社内報などに載せる

「社内への影響度が大きかった出来事」は社内報などに載せることをおすすめします。これにより社員のモチベーションが上がれば、パフォーマンスもアップして、結果的に売上アップなどにつながるかもしれません。

社内報に関しても「新年(新年度)特別号」などを発行してもいいかもしれませんね。

項目②:今年度の取り組み予定、商品・サービスの開発・発売予定など

年頭所感には、今年度の取り組み予定、商品・サービスの開発・発売予定なども記載しましょう。普段のプレリリースは基本的に商品単体・サービス単体で書くため、このように企業の長期的な取り組み予定を発信できる機会は貴重といえます。

また、「今年度新たに取り組むと決定しつつも詳細は未定」でもわかる部分まで書く、前年度から継続する取り組みについても改めて書くなどのこともしましょう。

項目③:5年後、10年後、20年後(など)の目標

5年後、10年後、20年後などさらに長期的な目標を書くことで、「社会のためにこのようなことをしていく企業です」とアピールできます。また、「持続的な会社です」と宣言して、ステークホルダーやメディア関係者などに安心感・期待感を与えることもできます。

ただ、根拠もなく長期的なビジョンを書いても説得力がないので、以下のように記載することをおすすめします。

  • ○年後の目標を詳しく書く
  • それを達成するために必要なこと、クリアすべき課題を書く
  • 「その課題を達成することで目標がクリアできる根拠」を書く
  • 課題を達成するために行う予定の取り組みを書く

このようにロジカルに書き進めることで、何十年後の目標であっても「この企業ならやってくれるかもしれない」と思わせることができます。そのような前向きな姿勢に共感する一般消費者やメディア関係者も増えることでしょう。

項目④:企業理念やビジョン

年頭所感で改めて企業理念やビジョンに触れておきましょう。メリットのところでお伝えしましたが、特に「プレリリースなどにテンプレート的に企業理念やビジョンを書いているだけ」の状態になっている場合は、企業理念やビジョンについて早急に見直すことをおすすめします。

なぜなら究極的に言えば、企業とは「企業理念やビジョンに合うアクションを積み重ねる団体」だからです。逆に企業理念やビジョンに沿わない行動を繰り返すと、徐々に代表者をはじめとする社員のモチベーションが下がり、売上などにも反映されてしまうかもしれません。

対外的に企業理念やビジョンについて語る意味ももちろんあります。しかし「年頭所感作成の機会に、社内に改めて企業理念やビジョンを周知させる」という狙いも持つべきなのです。

年頭所感を作成することのPR視点4つのメリットまとめ

年頭所感の立ち位置は基本的に「企業代表者が公に新年度のあいさつをするためのもの」です。しかし今回紹介したように、普段は実行しにくい「長期的なビジョンを語って、それを広報・PRに結びつけることのできる貴重な機会」ともいえます。

そのためぜひ「テンプレート的」「申し訳程度」にしないよう、広報・PR担当者はエネルギーを注いで年頭所感を作成・発信することをおすすめします。それによって、以降の広報・PR活動もしやすくなることでしょう。

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