導入実績をPRする方法と場所6選!導入実績公開までの準備と広報心得とは?

導入実績をPRする方法と場所6選!導入実績公開までの準備と広報心得とは?

27a1 28 - 導入実績をPRする方法と場所6選!導入実績公開までの準備と広報心得とは?記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有の現役記者】上岡正明プロフィール

この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、「導入実績」を公開する方法や、公開までの準備のステップなどについてお伝えしていきます。

導入実績とは「自社の製品・サービスなどの導入してもらった顧客の事例」であり、広報・PRの材料として優秀です。

そこで本記事では導入実績が広報・PR効果を持っている理由、導入実績をコンテンツ化するまでのステップ(準備段階)、そして導入実績を公開する方法や場所などに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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導入実績は高い広報・PR効果を持ちます

導入実績とは「自社の製品・サービスなどを導入したユーザーの事例」のことであり、言い換えると「規模の大きい口コミ」のようなものです。そして導入実績を広報・PRの材料にすることには以下のようなメリットがあります。

  • 口コミに近いため製品やサービスのことをよりリアルに伝えられる
  • 導入実績は見た人からの反応もいいため、メディアで取り上げられやすい
  • 「導入実績を紹介させてもらうこと」で導入企業との関係性が深まる可能性も

導入実績を取り扱った記事や番組は人々に好まれやすいので、メディアも特集したがる傾向にあります。

また、導入実績を紹介するにあたって導入企業とコミュニケーションを取ることになるため、関係性が深まって新製品・新サービスの購入や、導入製品・サービスの長期契約につながる可能性があります。

ただし「導入実績の紹介オファー」と売り込みは別に考える

ただし「導入実績の紹介オファー」と製品・サービスは別物として考えましょう。例えば「貴社で導入していただいたことを紹介したいのですが……ところでそれとは別に新製品・新サービスがあるのですがいかがでしょうか?」などと聞くのは失礼ですよね。

広報・PR担当者がこのような直接的な売り込みをすることはないと思いますが、セールスと関係する部署には「売り込みは別の機会に行ってください」と話を通しておくことをおすすめします。

導入実績を広報やPRのコンテンツにするまでの4ステップ

続いては導入実績を広報・PRで使えるコンテンツにするまでの流れをステップ分けして解説します。きちんと情報を整理しないと「○○社で導入してもらいました」で終わってしまうので注意が必要です。

ステップ①:最初に導入実績として扱わせてもらうための許可を取る

まずは導入実績として扱わせてもらうための許可を取りましょう。最初に許可取りをしておかないと後からNGを出された場合に、以降の工程が無駄になってしまいます。

広報・PR担当者目線では「許可くらい簡単に出る」と感じるかもしれません。しかし企業によっては「戦略として導入を伏せておきたい」「ヒアリングなどに時間を取られたくない」と考えるので、きちんと依頼してください。その際、伝えるべき主なポイントは以下の通りです。

  • 導入実績がどのように掲載される可能性があるか
  • 導入実績の具体的な内容(導入理由、課題を解決するまでの過程、成果など)
  • ヒアリングなどの所要時間

2705 14 - 導入実績をPRする方法と場所6選!導入実績公開までの準備と広報心得とは?必要に応じて「導入実績が公開されない可能性もある」と伝える

場合によっては導入実績を公開できない可能性もある(詳しくは後述)ので、必要に応じて「絶対に導入実績が公開されるとは言い切れない」と伝えましょう。公開される前提で協力する企業も多いため大切なことです。

ステップ②:インタビューとデータ収集

企業の代表者などへのインタビュー、さらにはデータ収集を行って以下のことを明確にしましょう。

  • 導入に至った理由
  • 導入により解決したかった課題
  • 課題を解決するまでの過程
  • 成果(売上アップ、作業時間削減など。数値で具体的に書く)

ステップ③:ユーザーにとってわかりやすいストーリーとしてまとめる

集めて整理した情報をユーザーにとってわかりやすいストーリーとしてまとめます。ポイントは以下のように起承転結を意識すること(あくまで一例です)。

  • 起:○○という経営課題があり、導入によって解決できると判断した
  • 承:導入して1カ月ほどで社員も業務に慣れ、○○の解決の目途が立った
  • 転:○○が解決して、作業時間を○○%カットできた
  • 結:製品の利用方法をブラッシュアップして、今後は作業時間をさらに□□%カットしたい

ステップ④:コンテンツ化した導入実績を広報・PRに使う

③まででコンテンツ化した導入実績を広報・PRに使います。つまり外部に向けて発信するということですが、やり方は様々ですので、下で解説します。

広報・PRで導入実績を載せる方法・場所を6つ紹介

それでは広報・PR活動の一環として、導入実績を載せる・配信する方法や場所をいくつか紹介していきますのでぜひ参考にしてください(導入実績以外を載せることについても参考になるはずです)。

①:オウンドメディア

オウンドメディアとは企業サイトや公式ブログなど自社で運営しているメディアのことです。自社メディアですから自由に掲載できます。また、「自社サイトにアクセスする人=ある程度興味を持っている人」に導入実績を見てもらえるというメリットもあります。

ただ、サイトの設計が不親切で「普通に閲覧しているだけでは導入実績の紹介があることに気付けない」という状態になっているケースも少なくありません(導入実績の広報・PR効果を軽視しているのかもしれません)。

そうならないようにトップページだけでなくサイトの各ページに、導入実績紹介ページへのわかりやすい導線を置いておきましょう。

②:各種SNS

SNSの種類にもよりますが、基本的にはオウンドメディアに掲載するよりも幅広い層に導入実績を見せることができるはずです。

ただ、多くのSNSユーザーは文章をあまり真剣に読みませんし、そもそも文章量も限られているので、写真や画像をメインにしてテキストは補足程度にしましょう。各投稿に「詳しい紹介はこちら!」などと公式サイト・公式ブログなどのリンクを貼る方法もおすすめです。

③:メールマガジン

メールマガジンもオウンドメディアと同じく基本的に「一定以上の興味がある人」が登録するはずなので、導入実績を見せる価値があります。

メールマガジンの内容ですが、導入実績をメインとして「1つの導入実績を掘り下げる」もしくは「2~3個の導入実績を簡単に紹介」などのスタイルがあります。

さらに他の内容のメールマガジンのアクセントとして文章の中央あたりに「○○社の導入実績紹介はこちら」とURLを貼る、もしくは「文章のラストで1個導入実績を短く紹介する」などのやり方もあります。いずれにしてもメールマガジンの文章が長くなりすぎないようにしましょう。

④:ホワイトペーパー形式(ダウンロード可にする)

多くの導入実績をホワイトペーパー(特定のテーマについてまとめた資料)形式でまとめて、企業公式サイトなどでダウンロードできるようにするのもいいでしょう。

ダウンロードするほどの人なら強い興味があるはずなので導入実績をたくさん含めてしまって構いません。そうすることで「導入後のこと」を具体的にイメージできて、さらに信頼と関心を強くしてくれるかもしれません。

⑤:動画形式

動画にすることでテキストベースよりも圧倒的に情報を多く・濃く伝えることができます。特に視覚的・感情的な訴求力は大幅にアップします。動画に入れたい内容は主に以下の通りです。

  • 実際に製品やサービスを利用している様子
  • 顧客の声(インタビュー形式など)
  • 導入による変化(特に数的データの変化)をグラフなどで視覚的に示したもの

2705 15 - 導入実績をPRする方法と場所6選!導入実績公開までの準備と広報心得とは?企業公式サイトやSNSなどからの導線を用意する

単に動画をYouTubeなどにアップロードするだけでは観てもらえない可能性が高いので、企業公式サイトのトップページに直接貼ったり(YouTubeにアクセスせずに再生できる)、SNSでリンク付きの投稿をしたりすることをおすすめします。

⑥:導入実績を載せたプレリリースをメディア向けに配信してメディア露出を狙う

導入実績を掲載したプレリリースを作成し、それをメディア向けに配信して、記事や番組などでの露出を狙うやり方もあります。導入実績は読者・視聴者からの反応が良い傾向にあるため、メディアにも比較的取り上げられやすいです。

ただ、時間と労力を使ってプレリリースを作成・配信しても採用されない可能性が低くはありません。特に大手メディアを狙う場合は基本的に採用率がかなり低くなるので、そのつもりで準備しましょう。

また、ここまで紹介してきた他の形式での「導入実績のアピール」にも取り組んでおくといいでしょう。

2705 16 - 導入実績をPRする方法と場所6選!導入実績公開までの準備と広報心得とは?プレリリースがメディア採用されなくても無駄にはならない

ただしプレリリースがメディア採用されなくても無駄にはなりません。例えばプレリリースをほとんど流用するような形で企業公式サイト上にコンテンツを作ったり、ホワイトペーパーにまとめたりすることもできるためです。

また、導入実績を載せる場合に限りませんが、一つのメディアに相手にされなくても他のメディアがプレリリースを採用してくれる可能性もあります。

そのためいくつか自社の広報・PRに合いそうなメディアをピックアップして、並行的にアプローチすることをおすすめします。ただしメディアを増やしすぎると対応が難しくなる、さらに一つひとつのプレリリースが雑になる恐れがあるので注意してください。

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