BtoB企業がプレリリース配信してメディアに掲載されるコツと3つのメリットとは?

BtoB企業がプレリリース配信してメディアに掲載されるコツと3つのメリットとは?

記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有の現役記者】上岡正明プロフィール

この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、BtoB企業でもプレリリースを作成・配信することのメリットなどについてお伝えしていきます。

「他の企業を相手にするビジネスなのでプレリリースを配信する意味はないのでは」と感じている広報・PR担当者もいるかもしれませんが、その認識は基本的に間違っています。

本記事では、BtoBでもプレリリースを配信するメリット、そしてプレリリースの書き方のポイントなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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BtoB企業でもプレリリースを配信することのメリット3つ

「BtoB」とは企業間取引(他企業を相手にする形態)なので、メディアなどを相手にプレリリースを配信する意味はないように思えるかもしれません。

ですが実際には、取引先企業などだけでなく、メディア関係者にもプレリリース送ってメディア露出することには大きなメリットがあるので、広報・PR担当者の皆さんは検討してみてはいかがでしょうか。

①:取引先が増えるかもしれない

既存の取引先企業にのみプレリリースを送る(もしくはプレリリースレベルではない情報共有をする)場合、そこから世界が広がっていくことはあまり期待できません。

ですがメディアにプレリリースを送ってメディア露出すれば、取引先が増える可能性があります。

②:「一般人が情報を目にすること」によっても取引先増加などにつながる可能性がある

また、一般人がプレリリースなどを目にすることによっても、結果的に取引先増加につながるかもしれません。なぜならその一般人が「将来社内で権力を持つBtoB企業の社員」かもしれませんし、「将来関係するBtoB企業に入社する学生(など)」という場合もあるためです。

他にも様々なルートによって色々なBtoB企業に影響が及び、巡り巡って取引先が増えることがあるかもしれません。

③:メディア掲載されれば自社社員のモチベーションアップにつながる

メディア掲載されれば自社社員のモチベーションが上がるかもしれません。主に「○○というメディアで露出した」→「自社はすごい」→「その自社で働いている自分もすごい」→「モチベーションアップ」という流れです。

BtoB企業の在り方によっては「一般人からの賞賛」を実感しにくい場合もあるので、こういった部分でカバーするのも一つの手です。そして活動によって社員のモチベーションを高めることも、実は広報・PR担当者の役割の一つといえます。

BtoB企業のプレリリースの書き方のポイント6選

それではBtoB企業におけるプレリリースの書き方のポイントをいくつか紹介していきます。「BtoBならでは」の部分も少しあるので、広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。

①:ビジネス面だけを強調せず、「情熱」「気持ち」が見えるプレリリースにする

プレリリースに限らずBtoB企業による情報発信はビジネス面が強調されやすいですし、単純な情報がメインになる傾向にあるため、無機質なものになってしまう場合が多いです。

ですが実際のところ、それでは読む人の心が動きにくい、つまり「してほしいアクション」「起きてほしい心境の変化」につながりにくいです。

そのため例えば、商品・サービス関連なら「開発の背景」「ストーリー」「込めた想い」などもプレリリースに載せることをおすすめします。

2705 24 - BtoB企業がプレリリース配信してメディアに掲載されるコツと3つのメリットとは?「業界の仲間」に情報を発信するようなイメージで

BtoB企業のプレリリースは「業界の仲間に情報を発信する」「そして一緒に業界を盛り上げる」という意識で作成すると、自然とハートがこもった仕上がりになりやすいためおすすめです。

②:専門新聞・雑誌などが狙い目

BtoB企業のプレリリースは専門的な内容になりやすいため、送付先としては専門新聞・雑誌などがおすすめです。メジャーなメディアでは相手にされにくいマニアックな情報でも、むしろ歓迎されるかもしれません。

2705 25 - BtoB企業がプレリリース配信してメディアに掲載されるコツと3つのメリットとは?もちろん他の選択肢もある|メディア選定は慎重に

ただ、もちろん他の選択肢もありますので柔軟に考えましょう。

例えば「専門的なことを抜きにしても面白い情報」ならメジャーなインターネットメディアに掲載されるかもしれませんし、「人々の消費動向に影響を与える情報」であればビジネス系のメディアが好む傾向にあります。

結局のところ「自社の情報を求めていそうなメディアをリストアップ」→「その中から特に合いそうなメディアを厳選」というオーソドックスなやり方が、BtoBのプレリリース作成・配信においてもセオリーとなります。

③:実績や受賞歴などもきちんとアピールする

各種の実績や受賞歴なども積極的にアピールしましょう。どちらかといえば「業界向けのアピール」となるのでウケやすい(価値を理解してもらいやすい)ためです。

また、掲載メディアには一般人も触れる可能性があるので、「その実績の具体的な価値」「受賞の難易度や決め手」などもわかりやすく書きましょう。

2705 26 - BtoB企業がプレリリース配信してメディアに掲載されるコツと3つのメリットとは?記載するとマイナスになる受賞歴も稀にある

ただし記載することでマイナスイメージになりかねない受賞歴も稀にあるので気を付けてください(特に業界人は詳しい可能性がある)。

例えば「登録料を払えば高確率で受賞できる賞」「賞の運営が不祥事を起こした賞」などが該当するので、自社の受賞歴などを一通り調べておきましょう。後者については自社に責任はありませんが、それでもイメージが悪くなることはあり得ます。

④:専門的な内容は理解しやすくする

専門新聞・雑誌での掲載を狙うとしても、専門的な内容はできるだけ理解しやすく書きましょう。そうでないと「商品・サービスを将来的に導入してくれる可能性がある層」などを逃すことになります。

ただ、ターゲット的にも専門用語を使うこと自体は構いません。ですが専門用語に注釈を入れたり、図解で表現したりすることは必要です。つまり以下の意識が大事です。

  • 必要な専門用語は自然に使う:詳しい人にとってはむしろ読みやすい。注釈・図解などがあれば誰にとっても読みやすい
  • 不自然に専門用語を避ける:詳しい人にとってはかえって読みにくい。詳しくない層からしても冗長でわかりにくくなる可能性がある

⑤:画像や図解でわかりやすくする

④でもすでに触れていますが、画像や図解を活用してわかりやすくすることが大事です。

実績や各種数的データなどを載せて信頼性を得ることも重要です。しかしテキストばかりでは専門知識がある人でもわかりにくく、「結局よくわからないから避ける」「わかりやすくしようという意思が見えないから避ける」ということをされかねません(そもそもメディア関係者にプレリリースを送った段階で却下されることでしょう)。

⑥:改めて一番伝えたいのは誰なのか、ハッキリさせてからプレリリースを作成する

普通のプレリリースにも言えることですが、一番伝えたいのは誰なのかを明確にしてからプレリリースを作成しましょう。ここができていないと①~⑤ができていても質の高いプレリリースにはならない可能性が高いです。

主な候補としては「既存の取引相手へのアピール」「新規の取引相手獲得のためのアピール(他企業へのアピール)」「一般消費者へのアピール」などがあるでしょう。

それぞれするべきアピールが異なるので参考にしてください(ただしあくまで一例です)。

2705 27 - BtoB企業がプレリリース配信してメディアに掲載されるコツと3つのメリットとは?既存の取引相手へのアピール

既存の取引相手に対しては「他にもこのような商品・サービスがある」「既存の商品・サービスにはまだこのような活用方法がある」と伝わるように意識してプレリリースを作成するといいでしょう。

特に「他の商品・サービス」については他社での導入事例を挙げたり、おすすめの導入方法などを記載することをおすすめします。

2705 28 - BtoB企業がプレリリース配信してメディアに掲載されるコツと3つのメリットとは?新規の取引相手獲得のためのアピール

新規の取引相手獲得のためのアピールについては「弊社にはこのような商品・サービスがある」「これらにはこのような活用方法がある」と伝わるようにプレリリースを書くことをおすすめします。

新規が相手なので「対既存の取引相手」よりも少し、自社の基本情報なども多めに・初歩的なことから丁寧に書くと親しみを持たれやすいかもしれません。

2705 29 - BtoB企業がプレリリース配信してメディアに掲載されるコツと3つのメリットとは?一般消費者へのアピール

先ほども少し触れていますが、一般消費者が相手だからといって、全体を通じてあまり専門性の低い書き方をしないようにしましょう。イメージは「専門用語を避けない」「ただしその用語について(対企業よりも)丁寧に解説する」です。

また、具体的なアピール内容としては「商品・サービスのラインナップ・活用方法」などがやはりおすすめ。導入(購入、契約など)には直結しない可能性が高いものの、これなら興味を持ってもらえる可能性があります。

さらに対企業向けのプレリリースよりも背景・ストーリー・情熱の部分をさらに大事にして、「楽しそう」「すごい」「熱い」などと思ってもらう(心を動かす)ことを意識するといいでしょう。

BtoB企業がプレリリースでメディアに掲載されるコツ(まとめ)

BtoB企業にはプレリリース作成・配信をあまりしない広報・PR担当者が少なくありません。そして「既存の取引相手との単純情報共有」などがメインとなり、どことなく世界が狭くなるケースがあります。

そのため自社だけでなく業界全体の活性化も意識しつつ、外の世界に踏み出すつもりでプレリリース作成・配信などにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。新規顧客の増加や既存の取引相手からの信頼性アップなどにもつながるかもしれません。

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