社長交代に関する情報を広報で扱うメリットデメリットとポイント5選

社長交代に関する情報を広報で扱うメリットデメリットとポイント5選

27a1 - 社長交代に関する情報を広報で扱うメリットデメリットとポイント5選記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有の現役記者】上岡正明プロフィール

この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、社長交代に関する情報を発信するにあたってのポイントなどに関して解説します。

「社長交代が決まったものの、その情報をどのように発信していいのかわからない」という方は少なくないと思います。

そこで本記事では、広報・PRで社長交代ネタを扱うことのメリット、そして扱うにあたってのポイントなどについてお伝えしていきます。

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広報・PRで社長交代について発信することのメリット3つ

まずは広報・PR活動の一環として、社長交代に関して発信することの主なメリットを紹介します。

①:各種関係者に社長が変わったことを知らせることができる

言うまでもありませんが、情報発信をすることで関係会社、取引相手、メディア関係者などに対して社長交代について知らせることができます。一般消費者や投資家の中にも興味を持ってくれる人がいるかもしれません。

逆に「あえてアピールしませんが社長が交代したので気付いてください」は通用しないので注意しましょう。企業によっては「社長の存在」がそこまで重要でないかもしれませんが、それでも完全に沈黙しているのは好ましくありません。

2705 - 社長交代に関する情報を広報で扱うメリットデメリットとポイント5選「社長そのもの」について発信しないのはもったいない

上で「社長その存在がそれほど重要ではない企業」の話をしましたが、そういった状況にあるのはもったいないと言えます。

社長の表情が分かる写真などによって「人となり」について発信。また、インタビュー記事や社長の声などによって「社長の想い・ビジョン」などに関してアピールすることで、人々は「社長」と「企業自体」に興味を持ってくれるからです。

実際、有名企業の名前を聞けば「社長の顔」や「社長の名前」が思い浮かぶ場合が多いのではないでしょうか。

②:今後の事業内容や経営方針などについて発信できる

社長交代についてのプレリリースなどには、今後の事業内容や経営方針などについても自然に盛り込むことができます(むしろ盛り込むべきです)。そして企業としてのビジョンなどが広まれば最終的に売上アップにつながるかもしれません。

③:社長交代に関するプレリリースを作成すればメディア露出につながる可能性も

社長交代についてのプレリリースを作成してメディア関係者に送れば、メディア露出につながるかもしれません。

メディア露出と聞くと「新商品・新サービスなどで取り上げられること」をイメージするかもしれませんが、それ以外にもメディアに取り上げてもらえる要素はたくさんあります。

広報・PRで社長交代ネタを扱う場合のポイント5つ

続いては広報・PRで社長交代ネタを扱う際のポイントをいくつか紹介していきます。プレリリースを作成しない場合でも役立つ情報ですので参考にしていただければ幸いです。

①「社長が交代した」と一目でわかるようにする

「社長が交代した」と一目でわかるようにする必要があります。プレリリースを作成する場合はタイトルに書く、公式サイトで発表するなら画面上に「社長交代のお知らせ」と書くなどです。

どのような方法で情報発信するとしても「パッと見て何についての情報なのか理解できるようにすること」は大事ですが、特に社長交代については「新商品・新サービス情報」などと比べてもボンヤリしてわかりにくい記載になりやすいので気を付けてください。

②:新体制が決定したら早めに発信する

「社長交代について知らせるべきステークホルダーやメディア関係者」からすると、実際に新体制になってから教えられても遅い可能性が高いです。

そのため新体制が決定した段階ですぐに動き始めましょう。特にプレリリースを作成する場合、完全には決定していない時期からでも書ける部分から書き始めておくといいかもしれません。

ただし一般消費者などに向けて情報発信をするのは、新体制になってからでも構いません(早く伝えても特に何もメリットがない)。もちろんあえて遅くする必要はありませんが、タスクが多い場合は後回しにすることをおすすめします。

③:必要な情報を正確にわかりやすく発信する

とにかく必要な情報を正確にわかりやすく発信しましょう。そのための主なポイントは以下の通りです。

  • 新社長の名前、正確な役職名
  • 社長交代以外にも交代や人事異動があれば書く
  • グループが多い会社、構成が入り組んでいる会社などは「組織図」や「表」も載せる

特に系列企業が多い会社や、社員が多く構成が複雑な会社などは「組織図」や「表」も使ってわかりやすく示しましょう。また、社長交代以外はしていない場合でも、これを機に組織図や表で整理して発信しておくのもおすすめです。

④:社長交代の理由、背景、ストーリーなどの付随する情報

特にプレリリースを作成する場合は単純情報だけでなく、社長交代の理由、背景、ストーリー、今後のビジョン、新社長の意気込みなど、「ハート」「マインド」の部分も書くことが大事です。

ではいくつかに分けて簡単に解説します。

2705 1 - 社長交代に関する情報を広報で扱うメリットデメリットとポイント5選社長交代の理由、背景、ストーリー

企業について何も知らない人が読んでも「ポジティブな理由で交代した」とわかるような理由、背景、ストーリーを用意することが大事です。現実にはネガティブな理由で交代することもあると思いますが、それでも「これからのため」という部分を軸にして前向きにまとめましょう。

2705 2 - 社長交代に関する情報を広報で扱うメリットデメリットとポイント5選これからの企業理念、経営ビジョン

今後の企業理念やビジョンについても書きましょう。社長が交代したからといって大きく変わらない企業もあると思いますが、これを機に改めて表明することをおすすめします。

2705 3 - 社長交代に関する情報を広報で扱うメリットデメリットとポイント5選新社長のコメント|場合によっては旧社長のコメントも

上で書いた「企業理念」「経営ビジョン」などと同じ項目にしてもいいですが、できれば新社長のコメントとして「簡単なあいさつ」「これからのビジョン」「意気込み」などを述べたいところです。また、旧社長のなんらかの形で残る場合(グループトップになる、一歩引いたアドバイザーになるなど)は旧社長のコメントもあるといいかもしれません。

2705 4 - 社長交代に関する情報を広報で扱うメリットデメリットとポイント5選社長のプロフィール(経歴、これまでの苦労話、趣味など)

社長の名前だけでなく簡単なプロフィールも書きましょう。例えば経歴、これまでの苦労話(子ども時代の苦労、学生時代の挫折など)、親しみを持てる趣味などです。こういった部分で親近感を持ってもらえるような演出をすることもポイントの一つといえます。

⑤:社長の写真

名前だけでなく顔が入っている写真の載せましょう。顔がわかるとわからないとでは印象が大きく変わります。

企業が目指すブランディングによってどのような表情が合うかは変わりますので、「にこやかな表情」「穏やかな表情」「クールな表情」「情熱的な表情」など、どれにするべきかを考えてください。

また、服装、ヘアスタイル、ヒゲなどの身だしなみについても気を遣うことが大事です。

社長交代の情報を広報で扱う際のメリットデメリット(まとめ)

社長交代は広報・PRネタとして扱いやすく効果も高くなりやすいので、機会があればぜひ活かしてみてください。企業が改めて注目されるためのきっかけになるかもしれません。

ただ、広報・PRの効果を高めるためには様々な配慮や工夫が必要ですので、本記事の内容などを参考しながら早めに動き出すことをおすすめします。

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