脳由来神経栄養因子(BDNF)についての新たな発見:大脳皮質におけるBDNF受容体TrkB-T1の細胞局在性

脳由来神経栄養因子(BDNF)についての新たな発見:大脳皮質におけるBDNF受容体TrkB-T1の細胞局在性
脳内には、多くの機能分子が存在し、それらの分子の働きによって、多様な脳機能を発揮することができます。このような分子の中で、脳由来神経栄養因子(BDNF)とその特異的な受容体TrkBは、細胞分裂、神経細胞分化、神経突起伸長、シナプス形成、神経伝達の調節など多様な機能に関係していることが明らかにされてきました。TrkBには2つのサブタイプが存在し、一つは細胞内にリン酸化酵素を持つTrkB-FL、もう一つはそのリン酸化酵素を持たないTrkB-T1です。これらの発見からすでに30年以上が経過していますが、いまだにBDNFの情報を2つのサブタイプがどのように伝達しているのかよくわかっていませんでした。本研究では、TrkB-T1の特異的な抗体を作製し、大脳皮質における詳細な局在性について調べた結果、同じ神経細胞にTrkB-FLとTrkB-T1が存在し、相互作用していることを明らかにしました。
Source: PR最新情報

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