インタビュー対応
取材には、できるだけリラックスをして自然体で臨んでください。
微笑みを浮かべてときにはジョークも交えて、わかりやすい口語での受け答えが好印象に伝わります。
記者が求めてる答えは、“おもい” です
●質問内容を復唱する
テレビ取材を例にとってみましょう。
インタビュー取材中に、番組ディレクターがもっとも困ってしまうのが、質問に対して「はい」「そのとおりです」としか答えてもらえないケース。
極度の緊張から頭が真っ白になり、返事をするが精一杯となってしまうのでしょう。
しかし、それではテレビPRのチャンスを十分に活かすことはできません。
そもそも、インタビューは取材対象者の考えや思いを存分に話してもらう、もしくは想いや考えを引き出すための行為です。
つまり、商材をPRする絶好のシチュエーションなのです。
これが念頭にあれば、次のような受け答えにはならないと思います。
Q「○○のサービスは、主婦に大人気だそうですね」
A「はい」
Q「最近、急激に利用者が増えたそうですが・・・?」
A「そうですね」
Q「これは、あえて働く主婦をターゲットに選んだのが良かった?」
A「そうだと思います」
通常、限られた時間内で放送するために、インタビュー内容の余分な部分は極力削って編集されて放送します。
「余分な部分」=「インタビュアーの質問」です。
上記のQ&Aをご覧いただければ一目瞭然ですが、インタビュアーの発言であるQ部分を削って、取材対象者Aのコメントだけを放送したら、何について話しをしているのか全くわからなくなります。
インタビュアーの質問の仕方が下手な場合もありますが・・・。
ここでいう番組側が求めているコメント内容は、主に「なんで、主婦層に○○サービスが人気なのか」ということです。
慣れないインタビューの最中に質問の意図を理解して、的確に回答するのは難しいと思います。
そこで、簡単に使えるテクニックをお教えします。
簡単も簡単、「復唱」です。
インタビュアーの質問を復唱すればいいのです。試しに、先ほどのQ&Aに復唱テクニックを使ってみます。
Q「○○のサービスは、とても主婦のかたに人気だそうですね」
A「はい。そうですね、○○は今、主婦のかたに、とても多く利用していただいています。発売当初は・・・」
Q「最近、急激に利用する方が増えたそうですが?」
A「そうですね。最近、急激に利用するかたが増えてきたのは事実で・・・」
Q「敢えて働く主婦をターゲットに選んだのが良かったんですかね?」
A「はい。働く主婦をターゲットに選びました。今、日本全国で・・・」
どうでしょう? 復唱するだけで、だいぶAのコメントが具体的になってきていると感じませんか?
多くの場合、インタビュアーが引き出したい内容は質問の中にありますから、上手に復唱することで番組が求める回答ができるというわけです。
しかも、この復唱テクニックにはさらに利点があります。
質問内容を復唱することで自然と頭が整理され、後に続く言葉が出てきやすくなるのです。
せっかくテレビPRのチャンスを得たのに緊張してしまい、うまく言葉が出てこない・・・。そんな状況に遭遇したときの救世主になるはずです。
しっかりと事前準備をしましょう!
ただし、復唱テクニックは編集作業が前提のVTR取材のときのみに有効です。
生中継・生放送の場合は、復唱ばかりしていると不自然な感じになり、時間も足りなくなるので、インタビュアーの質問にできるだけ具体的に答えるよう意識しましょう。
そんなテクニックもコミュニケーションのプロがそろったフロンティアコンサルティングの選任スタッフがアドバイスさせていただきます。