カノニカル(canonical)タグとは?重複コンテンツの注意点を理解して評価を下げない対策を解説

カノニカル(canonical)タグとは?重複コンテンツの注意点を理解して評価を下げない対策を解説

canonical(カノニカル)タグは検索エンジンに正式ページを伝えるためのものです。広報やマーケ担当者にとっては、聞きなれない言葉かもしれません。しかし、自社コンテンツの順位を上げたり、プロモーションを成功させるのに一番重要といっても過言ではありません。

そこで、ここではcanonicalタグを間違いなく、正しく使う方法について学んでいきます。

また、検索エンジンは重複したページを評価しないということがわかっています。同時に重複コンテンツを理解し、評価を下げないようにする方法について学んでいきましょう

 

カノニカル(canonical)タグは検索エンジンに正式にページを伝える

canonicalタグとは、あるページ(正式ページ)の類似ページが1ページ以上存在するような場合に、類似ページの<head>セクションに以下のタグを挿入することで、類似ページではなく、正式ページが検索エンジンでヒットするように、検索エンジンに「提案」するものです。

例えば、商品の一覧ページに並べ替え機能を設けると、デフォルトの並べ順の正式ページのほかに、一覧を並べ替えた類似ページも作成されます。類似ページでcanonicalタグを表記することで、検索にヒットするのは正式ページのみとなります。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/vegetables/”>

 

カノニカル(canonical)タグはいつ使う?

ここで、重要なことを言い忘れていました。canonicalタグは基本的には使う必要はありません。

使わなくても済むのであればそれに越したことはないのです。典型的によくcanonicalタグが使われている状況と、canonicalタグを使わないための代案をいくつか示しておきますので、皆さんもcanonicalタグに頼って楽をするのではなく、クロールバジェットの節約の意味でもcanonicalタグを使わない努力をしてみましょう。

カノニカルの使用状況と代替案

■状況:並べ替え

必要性○ 説明:canonicalタグやFROM POSTを利用してもいいが、並べ替えをAJAXで実現してクロールできないようにさせることができる

■状況:類似ページ

必要性△ 説明:全色を一覧できるページと、各色のページがそれぞれ存在する場合など、並べ替えと同様、AJAXによる画面内での画像の差し替えなどを用いて、各色のページがクロールされないようにする。

この場合、例えばレッドのページと全色一覧のページは違うページなので、そもそもcanonicalタグを設定すべき対象ですらない。前述したことに限らず、一覧ページが複数あって、それらの内容がほぼ同じになる場合は、canonicalでどらか1つの一覧に統合する

■状況:トラッキングパラメーター

必要性○ 説明:外部からサイトへ流入してくるキャンペーンなどを示すトラッキングパラメーターを利用している場合

パラメーターを付けなければ正確にキャンペーン効果を測定できないためカノニカルの設定は必須になる。必ずcanonicalタグを入れるべきである。ページ内遷移を追いかけるためのパラメーターも、canonicalタグで対応できるが、この場合はGoogleアナリティクスとGoogleタグマネージャーの組み合わせで代用できる

■状況:ページネーション

必要性△ 説明:ECサイトなどの商品の一覧ページでのページ送りはcanonicalタグを使わない。どのページにも異なる商品が表示されるので、クロールしてもらう必要がある

■状況:選択肢記憶

必要性✕ 説明:サイト上での選択肢を記憶できる仕組みを持っているサイトがある。

転職サイトでは会社を探す地域を記憶したり、通販サイトではレディース・メンズを記憶したり、宿泊予約サイトでは指定した日程に空きがある宿という条件を記憶したりなどだ。これらの選択肢記憶は複数の条件を指定した検索のようになっていることが多いので、そもそも同一ページではなく、canonicalタグは使わない

■状況:経路別のページ

必要性○ 説明:山手線の東京駅と地下鉄の東京駅で複数の駅ページができるケースでは、東京駅で複数のURLができる。そのような場合はcanonicalで1つにまとめる

 

検索エンジンは重複したページを評価しない

例えば、東京駅の張り紙をコピーしたものを大阪駅に張ったとします。

どちらの張り紙も価値がありますよね。それというのも、同じ情報でも場所が違うからです。でも、距離の概念がないインターネットでは、同じ情報は1ヶ所にしか必要ありません。コピーされた情報には価値がないのです。

そこで、検索エンジンは「重複コンテンツ」という基準を設けました。重複コンテンツを発見すると、オリジナルコンテンツだけを評価し、コピーコンテンツのページは検索結果に表示されにくくなります。これは、ほかのサイトと自分のサイト間での重複だけではなくて、サイト内のページ間でも判断されます。サイト内の重複は基本的には大きな問題はありませんが、対処が必要となることもあります。

■重複コンテンツを回避する

ほかのサイトのコンテンツを悪意をもってコピーした場合だけが、重複コンテンツになるわけではありません。

検索エンジンはプログラムに沿って判断するので、悪意がなくても重複コンテンツとみなされてしまう場合があります。思い当たる点があるようであれば、エンジニアと相談して対処しましょう。

 

canonical(カノニカル)タグは検索エンジンに正式ページを伝える道具 まとめ

canonical(カノニカル)タグは検索エンジンに正式ページを伝えるためのものです。しかし間違った方法で使っているサイトも非常に多く見受けられます。ここではcanonicalタグの間違いをなくすポイントについて学びました。

また、インターネットには距離の概念がなく、情報のやりとりにかかる時間はほぼゼロです。また情報をコピーした似たサイトをいくつでも作成できます。そこで検索エンジンが評価基準としているのが「重複コンテンツ」の考え方です。これについても学んでいきました。


Source: PR最新情報
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