元CRAZE二代目ヴォーカリストの緒方豊和。16年ぶりに自身のバンドTUBTRACKの音源を発売!!
元CRAZE二代目ヴォーカリストの緒方豊和。16年ぶりに自身のバンドTUBTRACKの音源を発売!!
元CRAZE二代目ヴォーカリストの緒方豊和。16年ぶりに自身のバンドTUBTRACKの音源を発売!!
「この5曲を一つの流れを持って響くことで生まれる(心揺さぶる)ドラマをぜひ感じてほしい」と語る、今の時代に突きつけた胸を揺さぶるメッセージとは…。
緒方豊和の名が最初に世へ知れ渡ったのは、MAJESTYとしてメジャーデビューしたときだった。当時から、緒方豊和の卓越したヴォーカル力は高い注目を集めており、シーンに新たな風を吹かせる存在に成り得ると期待を集めていた。が、突然の解散。MAJESTYのメジャーでの活動は短命に終わった。
緒方豊和の名を大きく世に知らしめたのが、現D’ERLANGERの瀧川一郎と菊地哲率いるCRAZEへ2代目ヴォーカリストとして加入したことだった。彼の表情豊かなヴォーカルセンスが、CRAZEの音楽性の幅を豊かにするが、志の違いから脱退。
その後、Thumb Up Boysを結成。同バンドでの経験を経て、緒方豊和はラウドロックバンドのtubTRaCKを新たに立ち上げた。ようやく、みずからの理想とする音楽スタイルを追求するバンドと巡り合えた緒方豊和は、精力的に活動。今でも名盤としてラウド/メタルシーンに語り継がれるアルバム『TUBTRACK』を作りあげ、ようやく世界を緒方豊和の才能へと振り向かせた。そう思った矢先に、バンドは解散。
それ以来、緒方豊和は表舞台から退き、イベント制作・作家・プロデューサー・ヴォーカル指導など、音楽を裏側から支える立場に転身。時折、ライブハウスの舞台の上で歌うこともあったが、表舞台に復帰することはなく、アーティストではない形で音楽シーンに携わり続けてきた。
一度、幕を閉じたtubTRaCKだったが、東日本大震災や、緒方豊和の生まれ故郷である熊本震災時には、チャリティーイベントを通し、復興の一助を担う形でライブ活動を行ってきた。ただし、それが本格的な復帰へ至ることはなかった。緒方豊和をふたたび表舞台へ呼び戻したきっかけになったのが、ヴォーカリストとして、とあるオファーを受けたことだった。
歌うことをやめずにいたとはいえ、表舞台に立つことのなかった緒方豊和だったが、プロレス団体DRAGONGATEより「覆面レスラー“シュン・スカイウォーカー”の入場テーマ曲を歌ってほしい」と依頼を受けることに。同団体の試合を観に行き、久しぶりに滾る気持ちを感じたことから、緒方豊和はシュン・スカイウォーカー選手の入場曲『FLY OVER THE SKY』を歌うことを快諾。シュン・スカイウォーカー選手を通してとはいえ、毎試合ごと、自身の歌う声を聴いて熱狂するプロレスファンたちの姿を見続けたことで、自身の歌声に人の心を揺さぶる力があることを再確認。その経験をきっかけに、緒方豊和は自身の人生を賭けたtubTRaCKをふたたび動かそうと決意。『Grandma-sky』『深海メアリー』『Your hero』と、13年ぶりになる新曲を3連続配信リリース。ライブ活動も平行して行い、ついに活動を再開…となるはずだった。それが、世の中を未曾有の恐怖へと巻き込んだコロナ禍により、しばし活動を止めざるを得なくなった。
あれから3年後、2022年春にtubTRaCKはYouTubeでの配信ライブを通し、アコースティックスタイルでライブを披露
(https://www.youtube.com/watch?v=1G5UT9QxerM)。そこで、新作のリリースとライブを行うことを宣言。そのときのライブが、tubTRaCKとしての本格的な活動再開の引き金になった。
11月2日(水)、バンド名の表記をtubTRaCK からTUBTRACK変えた彼らは16年ぶりの新作としてミニアルバム『SAVE ME』をリリースする。それに先駆け、緒方豊和の誕生日の前日になる10月14日、目黒ライブステーションを舞台に「〜TUBTRACK live in out vol.3〜緒方豊和55th生誕祭」を開催。この日より、ミニアルバム『SAVE ME』の会場先行リリースも決定した(有料ライブ配信も有り)。
ここからは、本人の言葉を借り、ここまでの道のり。そして、最新作『SAVE ME』の魅力について伝えたい。
――ミニアルバム『SAVE ME』は、TUBTRACKとして16年ぶりのCD盤になります。
緒方豊和 CD盤としては16年ぶりのリリースになりますけど。3年前に『Grandma-sky』『深海メアリー』『Your hero』と3曲を立て続けに配信リリース。それが、TUBTRACKとしての久しぶりの新曲になりました。当時は、ライブ活動も再開。ただし、あのときは一度きりのライブになり、ふたたび時が経過してしまい、現在に至ります。先に伝えておくと、今後、ライブ活動は定期的に行います。ただし、自分が裏方として活動をしていれば、各メンバーもいろんな音楽活動を行っていることもあり、それぞれのスケジュールを調整しながら、自分たちのペースでライブ活動を続けようと思っています。なので、本数を量産するのではなく、限られた1本1本へ、そのときごとの想いをすべて注ぎ込む形で続けていきたいと思っています。
――緒方さん自身は、表立った活動を止めて以降も、音楽の世界には携わり続けています。でも、ふたたび表舞台に戻ってきたということは、やはり、その衝動を押さえることが出来なかったということなんでしょうね。
緒方豊和 ステージに立って歌うことは、けっして止められないものと言いますか、当たり前にあるべき姿。自分の心の奥底に渦巻いているその衝動は、やはり抑えられないし、抑えるべきものでもないですからね。
――TUBTRACKとしての活動を止めて以降、震災などのチャリティーライブという形での散発的な復活はありましたけど。それ以外は、ずっと表舞台に立つことなくいたのでしょうか。
緒方豊和 本格的にステージに立つという意味では、そうなります。ただし、TUBTRACKの活動を止めて以降、裏方として音楽の世界へ携わりだしたとはいえ、歌うことをやめてはいなかった。とくに表立って発表をしていないだけで、誘われるままにカバーバンドを作りイベントライブに出演するなど、不定期ながらライブ活動は続けていました。
――その気持ちを、ふたたび燃え滾らせたきっかけが気になります。
緒方豊和 自分は、とある音楽番組の制作と番組の司会進行を通し、頑張っているアーティストたちを応援することもやり続けてきました。それこそ、同郷のアーティストであるBAND-MAIDの(小鳩)ミクちゃんなどを誘い、番組を通して活動を応援もしてきました。もちろん、頑張っている人たちを応援するのは嬉しいことだけど、どこか心の中で物足りなさを覚えていた。「人を応援するだけでは、自分のフツフツと沸き上がる衝動を満たせはしない」。それは、今も感じていること。ならば、今の活動も継続しながら、もっと自分の気持ちに素直に動こうと思ったことが大きかった。
もちろん、表舞台から去って以降も、誘われてはライブハウスで歌っていたように、「ステージの上こそが自分の居場所」とは常に感じていたこと。だから、歌うことをやめなかった。それでもあの頃は、裏方として今の音楽シーンを支えようと本気で立ち向かっていましたからね。
――でも、その衝動を抑えることは出来なかった…。
緒方豊和 そうなるね(笑)。例えが妙にはなるけど。一度味を覚えた煙草は、いくつになってもやめられないのと同じように、音楽に携わることはもちろん、表舞台に立つことも、やっぱし自分には辞められないことなんですよね。
中には歌うことも、煙草を吸うこともきっぱりと辞められる人がいるじゃない。そういう方々は、新しい別の人生の刺激を見つけたからだと思う。自分にとっての刺激は、何時でも、幾つになっても音楽。それを支える側だけでは満足しきれなくなり、だから表舞台に戻ってきたわけです。
そのきっかけになったのが、DRAGONGATEというプロレス団体に所属する覆面レスラー、シュン・スカイウォーカー選手のテーマ曲『FLY OVER THE SKY』の歌唱オファーを受けたことでした。同団体の音楽プロデューサーの中澤矢束君が、以前から自分の活動に着目してくれていたこと。そのうえで「どうしても、この曲を緒方豊和に歌ってほしい」と熱い依頼を受け、「人に必要とされるなら」と引き受けました。もっと言ってしまうと中澤君は自分へオファーする前の段階から、自分が歌うことを想定して『FLY OVER THE SKY』を作曲していたそうです。その流れで作詞も依頼されました。それから、何度もDRAGONGATEの試合会場に足を運ぶようになりました。そんな自分の心を一番突き動かしたのが、シュン・スカイウォーカー選手が自分の歌ったテーマ曲に乗せ入場ゲートから現れるたびに、お客さんたちが(当時は)声を上げて熱狂するわけですよ。その人たちの『FLY OVER THE SKY』に対する想像以上の反響を知り、「自分の歌声には人を動かせる力がある」と再確認したんです。加えて、Twitterやブログを通し、活動報告をするたびに、「早くライブをやってほしい」「音源を待っています」という声が届くわけです。表立った活動を退いてから随分経つにもかかわらず、いまだに自分の音楽を求めてくれる人たちがいる。ならば、その想いをみんなに届けたいと思ったことも加わり、ふたたびTUBTRACKとしての活動を決意しました。その想いをメンバーらへ告げたところ賛同してくれたことから、2019年よりTUBTRACKとしての活動を再開させました。
――それで、2019年に新曲を立て続けに3曲配信し、ライブ活動も行ったわけですね。
緒方豊和 そうです。ただ、当時から1曲ごとの配信という形では、どうしても3曲を通して詰め込んだ想いが散発的になり、届けたい想いをしっかりドラマとして伝えきれず、何処かジレンマを覚えていた。それと、TUBTRACKを応援しているファンたちはCD世代が中心ということもあり、CD音源化を望む声が多かったことから、CD化はずっと考えていたことでした。
――それがミニアルバム『SAVE ME』として結実したわけですけど。中に、『Save me』『All i need』と二つの新曲を収録しています。この曲たちを聴くと、今の時代を憂い、それでメッセージしたくなり、作ったのかなとも最初は思いました。
緒方豊和 『Save me』について語るなら、この曲は「地球が、今の自分たちに話しかけている」物語として作りました。この楽曲を作っていたのが、まさにウクライナでの紛争が起き始めていたとき。この紛争に限らず、今でも地球のあちこちで赤い血が流され続けている。『Save me』では、「このままでいいのか?このまま赤い血が流れ続ければ、次の世代の人たちに命のバトンを渡せなくなるぞ」と地球が人々に警告してゆく物語として描き、今、自分が感じている想いを地球からのメッセージという形で託しました。
もう一つの新曲『All i need』でも、紛争などの大きな視点はもちろん、身近な自分たちの生活も含め、いろんな理不尽な世の中を自分たちの手で変えていこう。そう動くことで失うものがあろうとも、覚悟を胸に声を上げよう。その思いを、ここに詰め込みました。
――先に配信リリースしていた『深海メアリー』も、憂いを抱いた今の世の中に必要なメッセージソングにも聞こえました。
緒方豊和 『深海メアリー』でも、「己の道を 照らす光を この魂よ 生きてゆけ」と歌っていますからね。その気持ちは、今の時代にも必要な意志。当時は、ふたたび表舞台に立って歌う決意を固めたことから、そう思った心の背景や、「自分を信じて立ち上がろう」と思えるまでの気持ちを『Grandma-sky』へ。「自分を信じて行こうぜ」という強い意志を、『深海メアリー』に書き記しました。そのうえで、「自分らは何時までだって、人の背中を押すヒーローでいたい」気持ちを『Your hero』に込め、当時は届けたわけです。
――結果、『Grandma-sky』『深海メアリー』『Your hero』の既存曲へ、新曲の『Save me』と『All i need』を加えたこと。そこへ、憂鬱な空気が蔓延する今の時代を憂えてふたたび立ち上がったTUBTRACKとしての姿が重なりあうことで、ミニアルバム『SAVE ME』自体が、繋がり合った一つのドラマのようにも思えました。
緒方豊和 それこそが、CD盤という一つの形を持って出すことの意味。「何故、今の時代にCDなのか??」と問われることも多いけど。その理由を、ミニアルバム『SAVE ME』を通して感じてもらえたらなと思います。この5曲を一つの流れを持って響くことで生まれる(心揺さぶる)ドラマを、ぜひ感じてください。
――10月14日には目黒ライブステーションで、ミニアルバム『SAVE ME 』の先行リリースも兼ねたワンマン公演「〜TUBTRACK live in out vol.3〜緒方豊和55th生誕祭」を、有料ライブ配信も加えた形のもと有観客で行います。
緒方豊和 ワンマン公演翌日の10月15日に、自分は55歳の誕生日を迎えます。55歳という区切り良い数字を迎える年代でもありますし、自分の中で大きな花火を上げようという気持ちもありつつにはなりますけど。この日は、ミニアルバム『SAVE ME』を曲順通りに演奏する”アルバム完全再現ライブ”を行うことを一つの軸に据えて行います。そのうえで、これまでのTUBTRACKの歩みを語るうえで大切な曲たちを演奏すれば、途中、アコースティックなパートも組み込む形で組み立てていく予定です。新曲たちも披露するこの日のライブを通し、現在進行性のTUBTRACKをぜひ感じてもらいたい。これからも歩み続けるTUBTRACKの道のりを、この日しっかりと伝えますから。
TEXT:長澤智典
★音源情報★
タイトル:SAVE ME
アーティスト:TUBTRACK
発売日:2022年11月02日(水)
定価:2,000円+税
品番:DGTR-1043
POS:4997184170611
発売元:DRAGONGATE RECORDS
販売元:タワーレコード株式会社
収録楽曲:
1. Grandma-sky
2. Save me
3. 深海メアリー
4. All i need
5. Your hero
6. Save me (instrumental version)
7. All i need (instrumental version)
★LIVE情報★
〜TUBTRACK live in out vol.3〜
緒方豊和55th生誕祭
TUBTRACK
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV ¥3500(来場)/00(配信) / DOOR ¥4000
〜TUBTRACK live in out vol.3〜
ボーカル緒方の誕生日前夜に久々のワンマンフルライブ!
※有観客イベント(+同時ライブ配信あり)
■2022/10/14(金)
■目黒THE LIVE STATION livestation.co.jp/(03-3444-3464)
■OPEN/19:00・START/19:30
■前売り/3,500円(当日4,000円)+D0
■配信チケット代/2,500円(+システム利用料100円)
【出演者】
TUBTRACK
e+にて発売中
https://eplus.jp/sf/detail/3716140001-P0030001
配信チケットはhttps://twitcasting.tv/megurolivest/shopcart/181181から
SNS
TUBTRACK
https://tubtracker.themedia.jp/
https://twitter.com/TubtrackO
https://tubtrackers.thebase.in/
https://www.youtube.com/channel/UCcIyewkZCaMGocDGDQ6sMcw
緒方豊和
https://twitter.com/OgataToyokazu
https://www.youtube.com/user/tubTRaCK
緒方豊和「FLY OVER THE SKY」
緒方豊和「FLY OVER THE SKY (english lyrics)」
DRAGONGATE RECORDS
http://dragongaterecords.com
CDに関するお問い合わせ
DRAGONGATE RECORDS
dgr@dg-pro.jp
Source: PR最新情報