9月入学制のメリット・デメリット総まとめ!
9月入学制のメリット・デメリット総まとめ!
新型コロナウイルスの影響で休校が長引いていますね。
コロナウイルスの収束がいつになるのか目処がつかない中、9月入学・始業案が浮上しています。
本当に導入となった場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
この記事では、9月入学・始業のメリット・デメリットについてまとめています。
9月入学のメリット・デメリット総まとめ!
9月入学のメリット
メリット①学力の遅れを補う、地域による学習進行のバラツキを防ぐ
新型コロナウイルスの影響で、休校の延長が長引いています。
地域によって学校再開の時期が異なることになった場合、学習の進み具合にもバラツキが出る懸念がありますよね。
また、リモート授業を行うにしても、しっかりできる地域とできない地域があったりと、こちらも各地域での進行具合がバラバラになる可能性も考えられます。
9月入学・始業にすることで、そういったバラツキを防ぐことができ、また一からしっかりと学ぶことができるため、学力の遅れを補うことができます。
メリット②グローバルスタンダードに近づく
海外では9月(秋)入学制度が主流で、世界基準となっています。
<海外主要国の学校始まりの時期>
1月…シンガポール
1月末~2月初め…オーストラリア、ニュージーランド
3月…韓国
4月…パナマ
5月…タイ
6月…フィリピン
9月…アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ベルギー、トルコ、モンゴル、ロシア、中国
10月…ナイジェリア、カンボジア
日本も同じように9月入学制を取り入れれば、海外からの留学生を受け入れやすくなるだけでなく、海外への留学もしやすくなります。
また、国際的な競争力が落ちている日本の大学に、海外の有名大学から教授を呼びやすくなるといったメリットもあります。
メリット③インフルエンザや雪による受験トラブルが減る
9月入学になると、受験シーズンが夏になります。
それによりインフルエンザの時期と被らなくなるのは大きなメリットですよね。
また、雪による交通期間の乱れなども心配しなくて済むようになります。
メリット④子どもと一緒に過ごす時間が増える(保育園)
9月入学が導入される場合、入園が4月から9月に変更になるにあたって、育児休業の期間も半年延長可能の措置が取られる可能性があります。
その場合、子どもと一緒に過ごす時間が増えることになり、それは嬉しいメリットになりそうです。
メリット⑤慣らし保育の期間が9月になる
慣らし保育が9月になることで、忙しい年度初めの4月からはずらすことができます。
会社にも気を遣うと思いますが、4月よりはマシになりそうです。
メリット⑥企業の年度切替えと、学校の入園・入学・進級の時期がずれる
仕事の繁忙期と、子育てにおける繁忙期がずれることで、ストレス軽減になるメリットが考えられます。
9月入学のデメリット
デメリット①年長を飛ばして小学生になる年中の子どもが出る可能性
9月入学賛成派の人は、お願いだから「今年ろくに年中も通えてないのに、年長もぶった切られて入学を前倒しされ、17カ月年上の子と同じ土俵で、人数4割増しの学年で受験や就職をさせられるかもしれない子」を持つ親の危機感も理解してください。早生まれがどうとかそんな低い次元の話してないのよおお。
— いちか (@1072_385) May 1, 2020
学年の区切り方によりますが、2020年度に年中の子が、一部年長を飛ばして小学1年生になる可能性があります。
また、入学時には人数がかなり増える可能性もあり、それにどのように対応するのかといった課題も残っています。
詳しくはこちら
デメリット②入試が暑い時期に。台風の可能性も?
9月入学となると、7〜8月の夏の暑い時期に高校や大学入試を行うことになります。
暑い時期に受験勉強に集中でるのか、また熱中症などのリスクも出てきます。
なお、雪の影響はなくなるかもしれませんが、今度は台風が影響する可能性も考えられます。
9月入学になったら受験時にインフル気にしなくていい言うてる人おるけど
夏は夏で台風で受験会場に行けません。とか起きる。
むしろそっちの方がタチ悪い笑— ハイド-HYDの観光・旅行 (@HYD40632427) April 28, 2020
今までどおりの入試スケジュールで受験の準備をしている学生には、混乱をきたすことにもなりますよね。
#9月入学反対
9月入学の利点として冬季を避けた入試が可能ってさ、たしかにセンターとかめっちゃ雪やけど夏のめっちゃ暑いとこで熱中症の予防しながら受験する方が大変だし暑さは集中力もってかれる。むりです、、、そもそも受験期長引くのがやだ、、
(雪国県在住です)— asune@9月入学反対 (@asune_217) May 2, 2020
デメリット③扶養期間の延長による家庭の負担増
学生は9月に卒業し4月に就職するまで、半年間間が空くことになります。
その分親は子どもを扶養する期間が長くなり、家庭の負担が増えることも予想されます。
デメリット④保育園の体制や予算確保の問題
9月入学となった場合、保育園や幼稚園の入園や卒園も半年ずらすことになることが予想されます。
保育園の場合は、9月に小学校に入学するまでの半年分、子どもを預かる体制や予算を確保しなければなりません。
デメリット⑤私立学校の運営が危ぶまれる可能性?
私立の場合、経営は授業料の支払いで成り立っています。
9月入学になった場合、支払いが後ろ倒しになり、経営が危うくなる学校も出てくるのではないかという懸念の声もあがっています。
まとめ
今回は、9月入学におけるメリット・デメリットについてまとめました。
メリットもある一方、考えられるデメリットも多くありそうです。
様々な問題に対してどう対処していくのが、きちんと議論していく必要がありそうですね。
今後の動向に注目して行きましょう。
Source: PR最新情報